日本ファンクショナルダイエット協会
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白澤先生の特別講義『アルツハイマー病 真実と終焉』

歯のつめもの、歯周病にご用心!


超長寿大国ニッポンの国民病「認知症」を避けるには? 昭和の時代の歯のつめもの「アマルガム」、アルミの鍋、睡眠、ビタミンD、寝る前の食事等々にお気をつけください。さる7月15日(日)の白澤先生による特別講義をご紹介します。

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『アルツハイマー病 真実の終焉』
UCLAのアルツハイマー病の世界的権威による最新リポート。アルツハイマー病の原因とされるアミロイド仮説(脳内にたまった異常なタンパク質により神経細胞が破壊され、脳に萎縮がおこるという説)を否定し、じつは36もの原因がある、とする。そして、著者が「リコード法」と呼ぶ治療をはじめれば認知機能は改善する、と主張する。
デール・ブレデセン著 白澤卓二監修 山口茜訳 ソシム発行




7月15日(日)、第29回ケト検(ケトジェニックダイエットアドバイザー養成講座)開催のおり、認知症に関する話題の本『アルツハイマー病 真実と終焉』(デール・ブレデセン著 白澤卓二監修 山口茜訳 ソシム発行)の内容を読み解く白澤卓二先生の特別講座が開かれました。

厚生労働省の2015年1月の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。いくら寿命が延びても、認知症にかかってしまったらバラ色の老後というわけにはいきません。

今回の特別講座が大きな関心を集めたのも当然でしょう。だれだって認知症にかかりたくないですから。

アルツハイマー病の研究者である白澤先生は『アルツハイマー病 真実と終焉』という本を監修しただけでなく、著者のブレデセン先生がとなえている「リコード法」という新しい認知症治療を実践する臨床医でもあります。

その白澤先生が、アメリカ人向けに書かれた『アルツハイマー病 真実と終焉』について、日本で生活を送っているひとたちに、よりわかりやすく解説したのが、今回の特別講義です。

9割が症状の改善を見たという”革命的治療プログラム”「リコード法」(‘Reversal of cognitive decline’「認知機能低下の逆転」をちぢめた新語)を、広く日本国民に紹介するものでもあります。

以下は白澤先生の特別講義の一部です。

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2018年3月24日(土)に開かれた『アルツハイマー病 真実と終焉』の記者発表会より。



屋根にあいた穴


ブレデセン先生は、この本『アルツハイマー病 真実と終焉』のなかでアルツハイマー病には36以上の原因があり、一般のひとが理解しやすくするために、「それは屋根にあいた穴のようなものである」と表現しています。

穴が開いているから雨漏りがしている。最初は穴が小さいから症状が出てこない。穴が大きくなればなるほど、雨漏りがひどくなり、早いスピードで症状がひどくなる。

厚生労働省が認可している薬が「アリセプト」を含めて4つあるけれど、これらはアルツハイマー病の進行を止めていない。なぜなら、小さな穴のひとつはふさいでいるかもしれないけれど、あと35個の穴は開いたままだから。これでは雨漏りはなおらない。

そして、アルツハイマー病のタイプとして、炎症性、栄養やホルモン不足、中毒性の3つに分けている。ApoEとよばれる遺伝子がかかわる炎症性は別にして、栄養不足、ホルモン不足、それに重金属、カビが脳に大きな影響を与えているというのです。この指摘は日本の病院の「物忘れ外来」ではまったくノーマークでした。

日本の病院では、患者さんの栄養もホルモンも重金属の濃度も計っていません。MRI検査をして「アリセプト」(認知症の進行を遅らせる薬とされている)を処方するだけです。

もし、アルツハイマー病が早期発見されて「アリセプト」が出て、その「アリセプト」のおかげで認知機能が正常になり、100歳の誕生日を元気に迎えられたというひとがいれば、私に電話をください。

という内容のことをブレデセン先生は本に書いている。私も、日本国民に同じことをいっているわけですけれど、そういうひとはひとりもいない。「アリセプト」を飲んだ人はどうなったか? 施設に入って寝たきりになっている。電話もできない。

「アリセプト」を販売しているエーザイにそのことをいうと、「進行を止めるとは一言もいったことがありません」という答が返ってきます。「アリセプト」はアルツハイマー病の症状の一部をよくする可能性がある、というだけなのです。

それなら、「アリセプト」よりもココナッツオイルのほうが薬としては上だ、と私がいったら、エーザイのひとが私のところにきて、「じつは弊社でもココナッツオイルを売っているんだけれども、弊社のココナッツオイルは売れないので、先生の協力が必要です」と私にヘルプを求めてきました。「アリセプト」にココナッツオイルをおまけでつけるようにしたらどうか、とひそかに考えているところではあります(笑)。

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白澤先生が院長をつとめる「お茶の水健康長寿クリニック」にて。




水銀を解毒しよう


「アリセプト」では絶対にふせげないような大きな穴、それは水銀によってつくられます。たしかにアルツハイマー病の患者さんの水銀の濃度をこれまでは測ってなかった。ウチにくる患者さんは全員、水銀の濃度を計っていまして、認知機能が下がっているひとのほとんどが非常に高い。

水銀は体のなかでつくっていないから、外から入ってきている。進入ルートがある。それを突き止めないといけない。そうすると、半分以上の患者さんはアマルガム(水銀とほかの金属との合金)というのがたくさん入っている。アマルガムというのは歯のつめものです。このつめものから水銀が体の中に垂れ流しになっている。

ある患者さんはアマルガムが6カ所ぐらい入っている。歯医者さんも一気には抜けない。で、歯のなかのアマルガムを取り去ればいいのかというと、流れ出た水銀はそのひとの脂肪細胞のなかに移行しているので、水銀を解毒して脳のなかの水銀を最終的には減らさないといけない。

ビタミンD不足も問題です。日本人は紫外線を浴びないので、ビタミンDが枯渇状態にあると、認知機能を低下させ、アルツハイマー病の要因になる。紫外線を浴びるとがんになるというキャンペーンの果てに、みんなアルツハイマー病になった、という話になっている。一方で、紫外線で皮膚がんになって死亡したひとはひとりもいない。

会場:えーっ。

それだけ洗脳されているんだよ。皮膚科学会の理事長はホントに罪深い。この状況を、この情報を流したひとは責任を感じたほうがいい。

私のクリニックでは日焼けマシンを用意しています。日焼けマシンは一番いい。ビタミンD製造カプセルです。

すべての穴をふさぐ必要はない、と彼(ブレデセン先生)はいっていて、できる限り穴を埋めれば、ストップすることができる。という理論を展開している。

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2018年5月20日(日)のケト検講義より。




築地のトロは食べるな


アリセプトだけではなくて、スタチンというコレステロールを下げる薬も名指しで批判しています。スタチンと、プロトンポンプ・インヒビターというのは日本の内科の先生が出しているメジャーの薬です。これがアルツハイマー病をつくっていることになったら、お医者さんがこの病気をつくっている、という話になる。

実際ぼくのところに来ている多くのアルツハイマーの患者様がスタチン、およびプロトンポンプ・インヒビターが処方され、アマルガムがいっぱい歯につめものされて、水銀に冒されている。歯医者さんでアマルガムを取り除いて、解毒の点滴を半年ぐらいやらないと水銀の値は下がってこない。けっこう時間がかかる。それでも洗い流さないといけない。

ツナを食べるな、とも書いてある。ツナは水銀汚染されているから。私にいわせれば、築地のトロが一番危ない。どうしてかというと、水銀の濃度を計ってないから。計っているのなら教えてもらいたい。日本政府に築地に出ているトロの水銀濃度を開示しろといって10年。一回も回答がない。

会場:ふううん。

ぼくは福島で原発事故が起きてからというもの、本で、でっかい魚を食べろとはいってない。ただし、缶詰で出している会社は、開示していないけれど、調べている。その会社は水銀濃度が低いところのサバを使っています。

会場:へええ。

福島の第一原発から出た放射能がどこにいったのか。その数字を換算すると、広島に落ちた原爆180発分になる、といわれている。そのうちの16%は空中で、残りの84%は太平洋に出ている。魚のなかで濃縮されているので、セシウムの濃度も開示すべき資料だと思います。それがないことには築地の魚を食べるのは危険です。

じゃあ太平洋じゃなかったらいいのかというと、そうでもない。

みなさんの携帯の基盤のなかに水銀が入ってます。みなさん、携帯を買い換えますよね。そのみなさんの携帯の基盤、どこに行っていると思いますか。あまり考えてないですよね、新しい携帯を買うときはうれしくて。これの行く先を追ったほうがいい、とぼくは思いますね。

廃棄業者にはブラックなところもありますから、そのまま日本海に垂れ流していることもあるかもしれない。だとしたら、日本海も汚染されている。

まず情報を開示してもらわないとお魚は危ない。

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最新設備を誇る「お茶の水健康長寿クリニック」にて。




ブレデセン先生の批判


次にブレデセン先生が問題にしているのがカビ(微生物)です。ブレデセン先生がアメリカの患者さんのおしっこを計ると、カビの代謝の過程で生まれるマイコトキシンという毒が検出される。つまり、アルツハイマーの患者さんはカビの毒が尿中に検出される場合がある。

これには、いくつかのルートが考えられる。たとえば、そのカビを患者さんが口の中の飼っていて、それが脳を直撃している、とこの本には書かれている。ほとんどの日本人は歯周病なので、もしもそこにカビがいて、マイコトキシンが生まれていれば直撃しているだろう、ということはいえます。

研究者の多くは、アルツハイマー病の原因は、脳にたまってくるAβ(アミロイドβタンパク)が原因であると考えている。ですから、これがたまらないようにするために、Aβをつくっている酵素の阻害剤を製薬会社はつくっている。

ところが、その理論が間違っていたら、この方法によっては薬は出てこない。薬をつくるのには30年ぐらいかかるので、出発点が間違っていたら話にならない。

Aβが発見されたのが1983年。もう30年近くたって、ひとつも薬が出てこない。最初が間違っていたんじゃないか、と見直したほうがいい、とブレデセン先生はいっている。

いまの製薬会社の創薬はターゲットをひとつ決めて、そこの部分にインヒビター(inhibitor)、阻害剤をつくっていく戦略です。ですけれども、考えてみたら、たとえば血圧を下げる薬は原因に対する治療ではない。理由があって血圧が上がっているのに、血圧だけ下げている。糖尿にしても原因があって血糖が上がっているのに、糖尿の薬は血糖値を下げているだけ。すべては対処療法であって、根本的な治療薬をつくるという戦略にない。

だけども、いまやられている医療の95%が対処療法で、患者さんは10種類も15種類も薬を処方されている。そのなかに原因に対する治療薬はほとんどない。その結果なおらない病気が出てきていて、アルツハイマーは最後は寝たきりになって介護が必要になる。という社会状況を招いたということをブレデセン先生はあからさまに批判している。

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2018年5月20日(日)のケト検講義より。




睡眠と運動


ブレデセン先生はアルツハイマー病の要因であるAβがたまってきたことは人体の化学反応だと考えている。たとえば、水銀が入ってきたときや、ビタミンD、ホルモン、睡眠が足りない、というときに、防御反応としてAβをためる方向に働く。このような反応を起こす原因が35個ぐらいある。これがアルツハイマー病の本当の原因である。

Aβは悪者ではなくて、むしろいいやつで、消防士みたいなもの。現場を見ずして消防士しか見てないから悪者のように見えるんだけど、じつはこの消防士は一所懸命火を消そうとしている。だけど、製薬会社は消防士をターゲットに薬をつくっているから、火は拡大していっこうによくならない。

本当の原因がもし睡眠不足だったら今日から8時間寝ればいい。そうすると、化学反応を起こす要因がひとつ消える。

糖尿病がアルツハイマー病の原因だったら、運動すればいい。運動をしたら糖尿病がよくなった、となれば、アルツハイマー病の進行は止められないけど、進行がゆっくりになる。となれば、さらに水銀を解毒する。そうすれば、進行が止まるかもしれない。

という具合に、できる限り原因を除去していく。それがリコード法です。

本当のクエスチョンは、進行を止めても細胞が死んでいたら認知機能は戻らないかもしれない、ということです。認知機能に再生能力があるかどうかというのは非常に大きな問題ですから、神経を再生させるようなプログラムを付け加えたほうがいいということはいえます。

でも、すごく毒がたまって神経がどんどん死んでいくなかで再生治療をやっても無理だろうから、まずはそこを止めないといけない、ということです。

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父、白澤實画伯の作品をおさめた白澤美術館。介護付有料老人ホームResidence of Hope館林に隣接する。




アルミと鉛と砒素


ちなみに日本人のアルミニウム濃度は非常に高い。ヨーロッパ人のデータベースと較べると、異常に高い。ヨーロッパ人の1.5倍とか1.8倍とか異常な値で、しかもアルミニウムの濃度はなかなか下がらない。

これも自分でつくらないので、どこかから入っている。私のクリニックでは、まずおうちにあるアルミのお鍋は全部捨ててもらうようにしています。アルミ缶は飲むなと。それから、女性で汗を抑える制汗剤でアルミのパウダーを肌に使っている人がいて、このアルミも体内に入ってくる。

で、アルミに対するネガティブキャンペーンをやろうとすると、アルミ協会というのがあって、激しい圧力をかけてくる。でも、明らかに日本人全員アルミ濃度が高い。これだけ高くて害がないわけはない、ぼくの個人的な印象として。高いけど大丈夫だよ、と100回いわれても、でも、ないほうがいいでしょ、もともとあるものではないから。

あと、ときどき鉛の濃度の高いひとがいます。原因として、公道から自宅に入るまでの数メーターの水道管に鉛が使われている可能性がある。これは引っ越したほうが早い。地下に埋まっている水道管を変えるのは大変だから。その家がもしもカビ臭かったら、引っ越す理由がもうひとつ増えます。

砒素の濃度が高いひとの原因は、ひじきです。日本のひじきは、イギリスは輸入禁止です。ということは、日本政府は砒素に対して非常に甘い考えを持っている。輸出できないひじきを日本人に食べさせている。実際高いです、ヨーロッパの人よりも日本人の砒素濃度は。

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次回「ケト検」は11月18日(日)開催です。




ケトフレックス12/3


さて、アルツハイマー病予防のためになにをやったらいいのか、ということに関してブレデセン先生は示唆を与えていて、「ケトフレックス12/3」という食事法をすすめています。

12は12時間絶食しろ、3は寝る前の3時間は食べるな、という意味です。

もし、あなたがApoE4型の遺伝子の持ち主だったら、12時間じゃ足りない。16時間あけなさい。16時間あけるためには、前の日の夕食を6時までに終えて、次の日の朝は、ココナッツオイルとかMCTオイル(中鎖脂肪酸100%のオイル)だけにして、お昼を1時頃に食べる。これで16時間あけられる。

リコード法の治療法のなかで一番むずかしいのはこれです。毎日絶食する。でも、これがもっとも効果的であろうと考えられている。寝ている間は食べないので、8時間寝れば少なくとも8時間の絶食は稼げる。寝る前に3時間食べなければ、それで12時間になる。ApoEが3型だったら、これでクリアできる。

食事の内容はウチの協会でやっているようなケトジェニックダイエットで、名前もケトフレックス。ケトフレックスというのはケトジェニックダイエットにフレキシブルな内容を入れたということです。ある程度糖質をオフにして、これだけ絶食していたらケトジェニックになります。

ケトジェニックダイエットがなぜ認知症の予防にもなるのか? そのメカニズムについて正しい知識をご希望の方は「ケト検」の受講をオススメします。

次回のケト検は11月18日(日曜日)

です。






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