日本ファンクショナルダイエット協会
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認知症に挑む!(後編)

白澤先生『アルツハイマー病 真実の終焉』の真実を語る




さる3月24日、JFDA理事長の白澤卓二先生が運営する介護付き有料老人ホーム「Residence of Hope(レジデンス オブ ホープ)館林」のグランドオープン祝賀会が開かれました。この祝賀会の直前、併設する「白澤美術館」で、白澤先生監修の話題の書『アルツハイマー病 真実の終焉』のプレス発表会が行われていました。その様子も白澤先生にお聞きしましょう。

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『アルツハイマー病 真実の終焉』
UCLAのアルツハイマー病の世界的権威による最新リポート。アルツハイマー病の原因とされるアミロイド仮説(脳内にたまった異常なタンパク質により神経細胞が破壊され、脳に萎縮がおこるという説)を否定し、じつは36もの原因がある、とする。そして、著者が「リコード法」と呼ぶ治療をはじめれば認知機能は改善する、と主張する。
デール・ブレデセン著 白澤卓二監修 山口茜訳 ソシム発行





リコード法で日本の医療を変える


「Residence of Hope 館林」グランドオープン祝賀会の終盤、白澤先生は自身が監修した新刊『アルツハイマー病 真実の終焉』(デール・ブレデセン著/山口茜訳/ソシム刊)についても語りました。不治の病とされていたアルツハイマー病の常識を覆し、認知機能の低下は治せる、ということを多くの症例を交えながら紹介したものです。

それでは録音再生スタート!

今日は午後2時から白澤美術館で、この本のプレス発表から始まりました。2時からのプレス発表会でなにを語ったのか、簡単に申し上げたい。  

私の友人のアメリカのUCLAのロサンゼルス校のデール・ブレデス先生が最近、アルツハイマー病は治る、治療できるということを本にされました。その翻訳がこちらです。私がミシガン大学にいるときにブレデス先生を紹介されまして、2年前から私は彼の提唱する治療法「リコード法」を日本で試しにやっていたんです(お茶の水健康長寿クリニックのリポートはこちら→http://www.functionaldiet.org/closeup/closeup_15.html)

ブレデス先生はすでにアメリカで500人の患者さんをリコード法で治療されていて、その9割で改善が認められたということです。私はまだ東京で20、30人の患者さんしかやっていませんが、やはり9割ぐらいよくなっているので、この本に書かれていることが日本に根付いてくれば、大きく日本の医療を変えるだろうと思います。  

ただし、ブレデス先生が書かれているのは、保険診療のなかではほとんどできない。医療の体制が変わらないとこれを日本に普及することはできません。そのためには医療を改革していく必要がある。日本の政府を説得するためにはエビデンスというものが必要になってきます。  

ということで、こちらの施設「Residence of Hope  館林」の中には認知機能をモニターできるような設備を入れたり、1階にそれを解析できるクリニックを併設していたりします。クリニック内にはエビデンスを収集して論文をつくるシステムを設けています。アウトソーシングしないで、この建物のなかで日本政府に提案できるようなエビデンスを最初から最後までつくることができる、ということです。

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白澤美術館内で行われたプレス発表会の様子。


ですからそれは、私が1989年にアルツハイマー病の研究をはじめて、ほぼ30年にわたるアルツハイマー病の歴史の終着地点というか新たな出発地点というか、解決できなかった病気を解決して日本の医療を変えていく、高齢者医療費を削減していくということに関してかなり具体的で、しかも行政ができるレベルのことを発信していくための施設が、30年というタイミングでオープンしたことになります。  

この出版パーティにふさわしい場所とタイミングということで、東京からいろいろなメディアのひとを館林まで呼びつけて、この本の意味、日本の将来の医療について、切々と2時から3時まで訴えた。ということでありますけれども、Residence of Hope 館林の職員にもこのことを聞いていただいて、館林から日本をよくする発信ができるんだということを伝えました。その発信が広まれば、日本は長寿の世界のリーダーですので、世界を変えていく、ということがここから始まるだろう、とプレス会見でお話ししました。

『アルツハイマー病 真実と終焉』は、アルツハイマー病の原因とされるアミロイド仮説を覆し、36もの原因があって、それらを根幹治療すると改善するということが書いてある本です。  

日本語版には、白澤先生の「お茶の水健康長寿クリニック」の電話番号が掲載されているのですが、それは250ページまで読み進まないと出てきません。医学書ではありませんが、内容はかなりむずかしい本です。それなのに、クリニックには次から次へと患者さんが訪れている、と白澤先生はいいます。  

余談ですが、ブレデセン先生によると、ブレデセン先生が開発した「リコード法」でよくなった患者さんに「どんな感じですか」と聞くと、「霧が晴れたようだ」と患者さんが語ったそうです(同書p69)。その表現に感銘を受けて白澤先生が作詞した曲が「『アルツハイマー病 真実と終焉』のテーマ曲」だったのです。

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♪霧の中で一人立っていた わたしはずっとさまよっていた。(作詞白澤卓二)



アルツハイマー病は原因不明で、原因不明ゆえに治療薬も開発されていませんし、治療方法も見つかっていません。21世紀の医学をもってしても、不治の病です。だからこそ白澤先生はアルツハイマー病を研究テーマに選び、30年にわたって取り組んできたわけです。  

治療薬のないアルツハイマー病に対しての人類の強力な対抗手段のひとつは食事法にあります。ブレデセン先生の『アルツハイマー病 真実と終焉』でも、「アルツハイマーにならないための食生活:ケトフレックス12/3」としてケトジェニックダイエットが紹介されています(同書p264)。パンと肉を主食とするアメリカ人との食生活との違いもあってでしょうか、JFDAで推奨している食事法とやや異なるところもありますが、考え方は同根です。  

ケトジェニックダイエットはアルツハイマー病を予防、改善するための、現段階での最強の食事法なのです。

ということで、以下に「Residence of Hope 館林」グランドオープン祝賀会での白澤先生の結びのことばをご紹介して、本リポートを終了します。

今日はみなさまからとても温かい言葉をいただきました。

学会のトップにいる先生も、国会で日本をよくすべく答弁してくださる先生も複数、またこの行政区の長もきてくださって、ここに住んでいるひとの健康寿命を少しでもよくして、日本のトップにするんだということを約束してくださったので、私としては生まれ育った故郷で、いままで30年間研究してきたアルツハイマー病を解決するんだと、いままでは理論編だったわけですけれども、実践編であって、解決編というものをここでやっていく。おそらくここで半世紀以上、地域医療をやっていた父である實先生、母である千恵子先生、ふたりの思いがこの地で寝ている。この地でやることが、20世紀の思いを21世紀に展開していくことになる。

私は今日1日、いろいろな人に会って、お話を聞く中で、出てきたひとつの方向性です。今後とも、みなさまがたにお世話になることもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。



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ゲストで駆けつけた斎藤糧三JFDA副理事長と。




認知症に挑む!(前編)|「Residence of Hope 館林」グランドオープン祝賀会より




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