日本ファンクショナルダイエット協会
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認知症に挑む!(前編)

「Residence of Hope 館林」グランドオープン祝賀会より




さる3月24日、JFDA理事長の白澤卓二先生が運営する介護付き有料老人ホーム「Residence of Hope(レジデンス オブ ホープ)館林」のグランドオープン祝賀会が開かれました。白澤先生のふるさと、群馬県館林市につくられたこの施設は単なる老人ホームではありません。認知症の研究に30年間取り組んできた白澤先生の集大成にして、認知症医療とアンチエイジングの実践の場なのです。

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Residence of Hope 館林
抗加齢学の権威、白澤博士が運営する介護付き有料老人ホーム。
住所:群馬県館林市緑町1-2-5 白澤医院跡地(六郷公民館が目印)
問い合わせ:0276-55-0533





希望に満ちた住まい


認知症のおそろしさについては改めてここでご紹介する必要もないでしょう。

厚生労働省のホームページにある「認知症とは」というPDFのデータによると、日本における65歳以上の認知症高齢者は2012年の時点で462万人、高齢者人口の15%を占めています。それが2025年には約700万人、約20%に増加すると推計されています。ネオ東京オリンピックの5年後には、65歳以上の5人にひとりが認知症(!)というとんでもない数字です。まったくもって他人事ではありません。

この認知症の研究におよそ30年取り組んできたのが白澤卓二博士です。白澤先生が2013年末に日本ファンクショナルダイエット協会(JFDA)を設立し理事長に就任したのは、最新の科学的知見――ケトジェニックダイエット理論を象牙の塔内にとどめず、国民全体に広め、もって超少子高齢化社会が進んでいるニッポンを 救おうという高邁な理想からです。

ケトジェニックダイエットがなぜ認知症にも効果があるのか? については、ケト検(ケトジェニックダイエットアドバイザー養成講座)を受講された方はご存じでしょうし、それを知りたい方にはケト検を受けていただくとして、不幸にも認知症と判定されてしまった方、あるいは認知症を予防し、より質の高い老後を望まれる方のために白澤先生が立ち上がりました。

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さる3月24日(土曜日)に「グランドオープン祝賀会」が開かれた介護付き有料老人ホーム「Residence of Hope 館林」がそれです。「希望(幸せ)に満ちた住まい」と命名された、この老人ホームへの入居はすでに3月31日から始まっているわけですけれど、ここでは時計の針を少々戻しまして、祝賀会で白澤先生自身が語ったことばをご紹介したいと思います。それはもう感謝と意欲に満ちたものでした。

その前に概略として、以下のことを付け加えておきます。「Residence of Hope 館林」は白澤先生の両親が営んでいた「産婦人科 白澤医院」の跡地に建てられたこと。白澤先生の実父で産婦人科医だった故・白澤實画伯の絵画をおさめる「白澤美術館」と、アンチエイジングと認知症予防の専門施設「館林健康長寿クリニック」が併設されている、ということです。

では、録音再生スタート。





實先生の絵

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みなさん、こんにちは。私は生まれ故郷のここで育って、六郷小学校に行きました。今日はその頃の同級生もきてくれています。そのあと、横浜に参りまして中学・高校を過ごし、千葉大学へと進んだわけです。
その間、私の両親は53年間にわたって「産婦人科 白澤医院」を開いておりまして、私がちょうどいま立っているあたりが診療室でした。父の白澤實、地元では「實先生」と親しみを込めて呼ばれていたので、そう呼ばせていただきますが、實先生の趣味は絵でした。患者さんがめでたく退院するときに赤ちゃんの絵を2枚描いて、1枚はあげて、1枚は保管していた。そしてその赤ちゃんの絵が2000枚になったときに、「赤ちゃん展」という個展を銀座で開いたのです。



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モデルルーム。利用定員50名(要支援1、2、要介護1~5の方)。

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廊下にも白澤画伯の作品が並ぶ。


そのことが話題になったとき、私は千葉大学の医学部の2年生で、テレビをつけたら親父がテレビに出ていて非常にびっくりしまして、うちの親がそういう活動をやっていたことにそのとき初めて気がつきました。實先生はそのあとアトリエをつくりまして、亡くなる年まで絵を描き続けました。

亡くなったあと、目録をつくったところ、なんと1000枚におよぶ絵がありました。白澤医院にはすべての病室に絵が飾られていたのですが、同じ場所に建つここ(Residence of Hope 館林)にもすべての部屋に實先生の絵を飾らせてもらいました。

同時に實先生のアトリエを改装して、「白澤美術館」として一般にオープンすることにしました。



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医師で画家だった白澤實画伯の絵を収蔵・展示する白澤美術館の外観。

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1階2階に大作が展示されている。

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2階には1階にあった實先生のアトリエを再現している。



もうひとつ嬉しいニュースがあって、それは昔あった白澤医院の延長として、「館林健康長寿クリニック」をこの建物の1階に併設していることです。「Residence of Hope 館林」と「白澤美術館」、それに「館林健康長寿クリニック」、これら3つのオープンにこぎつけたということで、いろいろな思いがあります。




ミシガン大学の手法


ここで再生をポーズします。白澤先生によると、「Residence of Hope 館林」は地元・館林市の協力なくしては生まれませんでした。当時、ミシガン大学の客員教授だった白澤先生は同大学と一緒にアルツハイマーの研究をしていました。白澤先生は当時の館林市の市長に「この館林で、ミシガン大学でやっているような認知症の予防の研究ができます」と提案、「ぜひやってください、市も力も貸しますから」と快諾を得たのです。

不幸にもこの安楽岡一雄市長はお亡くなりになり、白澤先生としては故市長との約束を果たせたということでも、両親が半世紀以上にわたって地域医療をおこなっていた同じ場所で、その延長を自分が行う、ということでも感慨深いものがあるわけです。

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建物に150枚以上の絵を飾っているのは医療行為の延長です。絵を見ることは脳への刺激になるからです。白澤画伯の描いた絵はやさしげで、心地よい癒しの雰囲気を醸し出しています。

「Residence of Hope館林」は、単なる介護付き老人ホームではなくて、認知症を予防する、もしくは、ここに入ったら認知機能がよくなる、そういう施設として構想されているのです。食事、運動、生きがい、という認知症予防のための環境づくりが図られ、入居者のすべてのベッドにはモニターがついていて、全員の睡眠時間や心拍数が自動的に記録できます。食事はケトジェニックダイエット理論に基づく栄養管理がなされ、栄養と認知機能の関係がわかるようになっている。これらはミシガン大学のアルツハイマー病の研究チームの手法を取り入れたものです。

日本は非常に高齢化のスピードが早いので、行政も医学も認知症患者の増加に対応できていない。これを解決するためには認知症患者の数を減らすことが重要である、というのは白澤先生の持論です。

そのために、1階の「館林健康長寿クリニック」では、アルツハイマー病を積極的に予防し、積極的に直していく。不幸にして要介護になった入居者も、アルツハイマー病が進行しない、改善に向かう、そういう医療を目指していきたい、と白澤先生は力強く決意を表明しました。



私は館林を離れて長い年月が過ぎて、知っているひとが少ない状態でこちらにきたんですが、この数年間に市役所のひとだけではなくて、多くのひとの助けを得ました。私の両親がこの地で地道に地域医療を半世紀に以上にわたってやってきた歴史の賜物かなということでもあり、感謝をしている次第です。日本の将来のためにこの施設がスタートする、という大きな視点からサポートしていただけたらありがたいと思います。



そう締めくくって、白澤先生のあいさつはひとまず終了しました。「Residence of Hope 館林」グランドオープニング祝賀会ではこのあと、白澤先生作詞の曲がソプラノ歌手のナマの歌声で披露されたり、入居者の食事を考案する角谷亘シェフや、来賓のあいさつ、あるいは三浦雄一郎さんからの電話があったりして、にぎやかに進みました。国政を担う政治家の姿もありました。



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白澤先生作詞の「『アルツハイマー病 真実と終焉』のテーマ曲」が披露された。

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冒険家でプロ・スキーヤーの三浦雄一郎さんからお祝いの電話が入った。









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