日本ファンクショナルダイエット協会
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第4回JFDA年次総会レポート(後編)

原日出子さんの健康美の秘密に迫るの巻

2017年12月17日(日)に開かれた日本ファンクショナルダイエット協会(JFDA)第4回年次総会の後編は、女優の原日出子さんを囲んでのパネルディスカッションを中心におくります。

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ドラマ3本掛け持ちで忙しく



12:35 第4回総会のメインイベント、パネルディスカッション「原日出子さんの健康美の秘密に迫る」が始まりました。ゲストの原日出子さん、「なぐちゃん」こと南雲吉則先生、水素医学のパイオニア、太田成男先生、そして白澤卓二JFDA理事長がパネラーとして舞台に上がりました。ここでのMCは斎藤糧三JFDA副理事長がつとめます。

MC いつもきれいな原さんを解剖する、ということで、ひとつ今日はよろしくお願いします。原さんがケトジェニックダイエットを知ったのは最初、南雲先生がご縁になったんですね。

原 そうです、雑誌の対談でご一緒させていただいて、そのとき、私、人生マックスの体重で、いまより8キロ以上太っていたと思うんです。いまもけっこうふくよかですけど、そのときはもっとすごくて、南雲先生に食事をチェックしていただいて。

南雲 そのとき、ちょうど白澤先生の糖質制限の、世の中にカロリーなんて関係ない、という講義を聴いて勉強していました。たとえば、糖質は1グラム4kcal、たんぱく質も4kcal、脂肪は9kcalなんていわれているけれども、実は一番太るのは糖質なんですよとかと原さんにお話ししました。原さんはアルコールがお好きだったんですよね。

原 大好きです、いまも。

南雲 蒸留酒だったらいくら飲んでもエンプティカロリーですよ、みたいな話をしたら、エーっみたいなかたちになって。

原 目からうろこで、それまではダイエットといったら、肉とか脂っこいものは食べちゃいけないとか、ご飯とお漬物でちゃちゃっと食べちゃえばいいとか思ってまして、最初は信じられなかったんですけれども、実行したら、するするとやせて、代謝がすごくよくなりました。それでびっくりしました。

南雲 体調もだいぶよくなりました?

原 はい。血液検査で、最初に斎藤先生の外来に行って調べたときは脂肪肝とか、いろいろ……。

MC でしたね。でした、でした。

原 斎藤先生から、必ずよくなるから、といわれて信じて(ケトジェニックダイエットを)やったら……。

南雲 体調がよくなるといい仕事も入ってくるんじゃないですか。

原 おかげさまでもう、今月もドラマ3本掛け持ちで忙しく、またそれができる体になったことが感謝です。

MC いま具体的にどういう食事をされているんですか?

原 前は本当に三食しっかりご飯とおかず、みたいな生活だったんですけど、いま、ほとん炭水化物はとらないですね。とるとしたら玄米をちょっと食べるかどうか。それも1日1回食べるか食べないか。あとはたっぷりのお野菜とたんぱく質を中心に。足りないときはプロテインを飲んだりとか、そんな感じです。

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13キロ落として、がんの役に



MC 役づくりでやせられたそうですね。

原 がんで死ぬお母さんの役をやらないといけなくて、10キロやせてくださいと監督にいわれて。「えーっ」て。はじめたとき、停滞期が長くて減らなくてものすごくあせったんですよ。運動も瀧井(真一郎。JFDAシニアアドバイザー/パーソナルトレーナー)さんに指導していただいて、最終的にはガガッと減って、『怒り』という映画で、最後、監督にオーケーいただきまして、そのときはマックスから13キロぐらい落として映画に臨んで。普通の生活に戻ったら3キロぐらいすぐに戻っちゃったんですけどね。

南雲 それは何がんの役だったんですか?

原 何がん? 何がんだったんだっけ。種類は忘れちゃいました。

南雲 じつはがんで死ぬ人のほとんどは太っているんです。わざわざやせる必要はなかった。と、ちょっと思います(笑)。原さんは非常に家庭的でいいおかあさんなんです。二十歳ぐらいの成長盛りのお子さんたちをもっていると、いい栄養を与えるつもりでお子さんたちと一緒に同じものを食べていると、おかあさんの体重はどんどん増える。カロリーを控えたほうがいい時期に食べると体調も悪くなっちゃう。

1日3食食べろといわれてますけれども、じつは2食でも3食でもいい。お腹がグーッと鳴ったときに食べていただければいいんです。ごはんは、いままで糖質6割といわれていますけれども、おかず中心でもいい。

アルコールは醸造酒じゃなくて蒸留酒であれば、いつ飲んでもいい。お肉も、脂っこいものも、じつは脂肪を糖質と一緒にとらなければいいんですよ、といったら、エーッとなったんですよね。

原 ひっくり返りましたね、常識がすべて。フェイスブックに、いま食べたもの、ダイエット中と書いてアップすると、お友だちからものすごく反響がきて、そんなご馳走を食べて体重が減るわけないじゃないって。でも会うと、やせたねって、ホントにびっくりしていました。

MC ホントに疲れてらっしゃるときは、あるものを飲んでらっしゃるんですよね。

原 朝、二日酔いのときは「水の素」をいただきます。いっぺんに酔いがさめる。そして、私は貯金をはたいて水素吸引の機械を購入したんですよ。それで、疲労がたまったときとか体調がわるいときは水素をとるようにしています。

MC 太田先生、吸入も併用されているというのはどうですか?

太田 体の中に水素を入れるということが大事なので、その人の生活によって水素ガスを吸ってもいいし、水素を胃の中で発生させる「水の素」のような水素サプリでもいいし、水素風呂でもいいし、水素水でもいい。その人の生活に合わせて、水素を体の中に入れ続けていくことが大事だと思います。

原 水素は活性酸素を減らす効能がある、というのは本当なんですか?

太田 はい。ただ、水素のいい点でもあり悪い点は、いろんなものに効いちゃうということなんです。何にもで効くというのは怪しいといわれちゃう。動物実験では研究者は病気の動物をつくって、それに対する効果を見るんですが、いままで水素は150種類の病気に効くことがわかっているんですね。

原 すごいですね。

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アポE4遺伝子を持つ人に光を



MC 今度1月に水素に関するエビデンスが発表になります。それはアポE4という遺伝子に関するものです。

白澤 いままでアポE4という遺伝子を持っていたら、心臓病になりやすいし、アルツハイマー病になりやすい、ということはわかっていたんですが、絶望的で助ける道はないということで、この検査をやることは躊躇されていた。ところが、太田教授は水素でどちらの病気も軽減できるというエビデンスを出してきて、アポE4を持っている人に光を与えることができるかもしれないという状況になった。

太田 つまり、いままでは遺伝子を調べて、結果がわかったところでどうしようもないときは調べてもしようがない、と考えられていた。でも、水素で認知症とか動脈効果にならないようにすることができる、とわかれば、調べて、たとえばアポE4を持っていたら、こういう可能性があるということを教えてあげて、自分で認知症とか動脈硬化にならないようにすることができる。これも常識が変わるということなんですね。

原 早く世の中に教えてあげてほしいですね。

MC エーザイが2017年4月。「ポケット臭覚識別テスト『UPSITseries(アップシットシリーズ)」というのを発売しました。白澤先生、補足してください。

白澤 認知機能のなかでも嗅覚は正常か否かがわかりづらい。それを、簡単な検査でチェックできる。それが「UPSIT」です。病院にいかなくても、スクリーニング(ふるいわけ)ができる。これは大きな意義がある。

南雲 嗅覚刺激は、海馬の認知機能を向上するといいます。

原 私は南雲先生に会わせていただいたおかげで、日本の最先端の知識をまなばせていただきました。これを、みなさんの家庭に広く広く浸透していただけるように、みなさんのお力をお借りしたいと思います。

1月8日から、テレビ朝日の「越路吹雪物語」に、岩谷時子さんのお母さんの役で出ております。60に近くなってジム通いするなんて思ってもみなかったんですけれども、日本一健康な60歳の女優をめざしてあと2年さらにがんばって、みなさんの前に出たいと思います。世の中に自慢したいと思います。

MC 拍手~(パチパチ)。腰地吹雪物語の岩谷時子さん役、楽しみにしております。



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「宴も滝川クリステルですけど」とMC斎藤がことわったあと、サプライズとしてラッパーのDr. COYASSこと、シニアアドバイザーで歯科医師の子安正洋先生が登場、「Get on ケトン!」で会場を大いに盛り上げました。

♪ えぶりばでぃ げとおん けとん!!

Dr. COYASSはなんと体重が109キロあったのを、ケトジェニックダイエットによって33キロも絞ったことを明らかにしました。


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そして、最後は白澤理事長が登場、以下のことを述べて、第4回年次総会をしめくくりました。

「今のラップの中に私がいいたいことは、すべてうたわれていたように思います(笑)。今年1年を振り返って、私が重要と思われる論文がいくつか出てきました。

そのうちのいくつかをご紹介したいと思います。

まず、われわれの協会のアドバイザーをやってらっしゃいますカリフォルニア大学のエリック・バーデン教授が極めて重要な論文を出しました。私は毎週、毎日新聞の夕刊に予防医学のエビデンスのいろいろ紹介をしているんですけれども、数カ月前にこのエリック・バーデン教授の論文を紹介させていただきました。

その論文というのは、ねずみの実験ではあるんですが、1週間ケトジェニックにして、次の週はグルコジェニック、次の週はケトジェニック、その次の週はグルコジェニックに、という実験を1年間続けた、という研究です。

ケトジェニックをやっている間はケトン体の濃度が上がる。グルコジェニックになると、すみやかにケトン体の濃度が下がる。そうするとねずみは1年間、ケトジェニックになったりグルコジェニックになったり、というのを繰り返したあげくの果てにどうなったかというと、体重がまず維持された。

ですから、教授の結論は、ずーっとケトジェニックである必要はないんだ、というものです。そのことは昔から断食を年に数回やる人が体重を維持できる理由が非常にきれいに説明できる。つまり、断食をやっていたということは、ときどきケトン体をつくってあげるということで、それが1年に何回かあったときには健康状態を維持できる、と。これはいままでの臨床的な研究を裏付けるものである、と教授はいっているわけです。

さらにエリック・バーデン教授は、ケトン体の血中濃度がほとんどゼロのときに認知機能の検査をやってみたら、認知機能が非常によくなっていたと。認知機能がいいということはケトン体がエネルギー源になって脳を活性化したのではないメカニズムが働いている、ということであると。

いままで、ケトン体は糖質よりもエネルギー効率がいいので、脳の認知機能が上がっていると解説してきたわけですけれども、この実験はそれでは説明できない。

教授はどういう主張をしているかというと、ケトン体の本体であるβヒドロキシ酪酸というのは、ヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤である。この阻害剤によって遺伝子発現が変わることによって、脳の構造自身が変わっているので、ケトン体の血中濃度が上がってなくても、すべての健康効果が保証されている、ということです。

多くの会員が1年中ケトン体の濃度を維持しているわけではないと思うんですよね。

あるときは乱れて太ったり、あるときにまたケトジェニックになってケトン体の濃度を上げたりするような、ほとんどの会員の人がそのパターンに入っていることを思えば、ケトン体がスーパーエネルギーということだけではなくて、ケトン体が遺伝子発現を変えることによって健康効果をもたらしているというエリック・バーテン教授の基礎理論を体験されているんだろう、と推測することができる。

運動と認知機能に関してはブレークスルーの論文が出てきました。

運動すると認知機能がよくなるということはわかっていたけれど、そのメカニズムはわかっていなかった。運動したときにケトン体の濃度が上がってくる、ということがわかりまして、運動して認知機能が上がる本体は、じつはケトジェニックになっているんだ、という論文が出てきたんですね。じつはケトジェニックになっている。

ではどうして認知機能がよくなるのか。ということまでこの論文は解析していまして、ケトジェニックになってケトン体の濃度が上がると、BDNF(「脳由来神経栄養因子」と呼ばれるタンパク質の一種)という遺伝子発現が増えるということがわかってきまして、このBDNFというのは、脳の中でシナプス、神経回路をつくるのに非常に重要な物質でありまして、ケトジェニックになると、BDNFが増えるということが今年になって発見されたということです。

さらに運動に関しては、ねずみを使った研究で、ケトジェニックになると運動のアビリティがあがるということが証明されました。その証明された論文を詳細に見ますと、ケトジェニックダイエットをやったのではなくて、ケトン体のサプリメントをじつはねずみに飲ませていたんです。

この論文が出て以来、アメリカでケトン体のサプリというのがアスリートの中で非常に人気になった。で、実際にねずみで起きていることがヒトでも起きるのか実証研究が最近行われまして、残念ながら、ケトン体のサプリを使ってもヒトのパフォーマンスは増えないということが臨床データでわかったんです。

で、ケトン体のサプリに関しましては私も慎重りに扱っておりまして、アメリカから複数の会社から私どもの協会にも市場を広げたいということで、問い合わせが来ているんです。でも、エビデンスがしっかりしていないという点と、肝臓でケトン体をつくる回路をシャント(shunt=切り替える)としているという問題をクリアしていないので、副作用があるかどうかわかるまでは、日本の市場でこれが増えることは危険だという立場を貫いていて、あくまで食事でケトジェニックにするべきだと考えているわけです。

もともとアルツハイマー病の患者さんに大量のココナッツオイルを飲ませるのはむずかしいということで開発されたサプリメントですけれども、それが運動のパフォーマンスを上げるかもしれないということでアメリカではアスリートの中で非常に広まってきたというバックグラウンドのなかで、それに対して警鐘を鳴らす論文が年末に出てきた、ということです。

それから、2017年は副理事長の斎藤先生がお肉屋さんをはじめまして、私がオメガ3たまごをつくったんですけれども、いずれも、オメガ3を日本国民にデリバリーすることを狙ったものです。

こういう動きがここ数年、なぜ出てきたかというと、お魚を食べることを推奨できなくなったということなんですね。5年前まで、私は日本人の魚の消費は増やすべきだという主張をしてきたんですが、最近、福島の原子炉から出ている放射能は広島に落ちた爆弾に換算すると180発分に相当する、ということが報告されておりまして、そのうちの14%は空気中、あとの86%は太平洋に流されている。

日本政府に対して、この情報を開示しない限り、日本国民に魚を推奨することはできない、と私は明言しておりまして、日本政府がこのことを開示してくれれば、日本人にもっと魚を摂取して、オメガ3を魚からとりなさいといおうと思っているのですが、日本政府が開示をしないので、しようがない。たまごと牛肉、これで日本人はオメガ3を、昔は魚からとっていたけれども、陸のものからとる栄養学に転換しなければならなくなるという可能性がある。

でも幸いなことに、私もオメガ3がしっかり入ったたまごをつくることができて、斎藤先生もニュージーランドにいまは頼っていますけれども、グラスフェッドの牛肉からオメガ3をとることを発見した。最近はオメガ3をポークの中に、入れる試みをしていますので、チキン、ポーク、ビーフ、こういうものからオメガ3をとって認知機能を予防していくという戦略を展開していく、ということが今年の大きな流れになっているかなと思います。

それから、今年の年末に主婦友から、受験生にケトジェニックダイエットをやったら偏差値が上がったという本(『Dr.白澤の頭は1日でよくなる ケトン食でできる子に』)を出しまして、もう少し幅広い年齢層にこのことを伝えたい、と考えています。

いままで中高齢期にターゲットを絞っていたところを、もう少し若い年齢層に広げていきたいということ、今日、麻生さんからもあったようにがんで悩まれている方に十分にメッセージを届けていく。がんを治療してくださっているドクターたちを再教育していく、というのはおこがましいですが、十分にケトジェニックダイエットの情報を配信していくということをやっていきたい。

ここに集まっているみなさんは、この領域ではスペシャリストだと思います。

最初に南雲先生がいわれていたように、4年前に非常識だったことが今年は常識になっている。ケトン体が悪者だった時代から、完全に常識が覆った流れをつくれたことは、みなさんの協力のおかげです。

ケトン体はすでに認知されました。認知の次のステージは、実践です。セカンドステージにわれわれの協会は入って、『食で日本を健康します!』という目的に向かって来年も前進したい。それにはみなさんの協力が欠かせません。

来年度も協力のほどお願いいたします」

ということで、参加者、ゲスト、関係者一同、みんなで記念撮影をし、2017年を締めくくったのでした。

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JFDA年次総会2017|特別動画









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