日本ファンクショナルダイエット協会
日本ファンクショナルダイエット協会

第4回JFDA年次総会レポート(前編)

「なぐちゃん」こと南雲吉則先生のカンパイと、麻生れいみさんのプレゼンの巻

2017年12月17日(日)、日本ファンクショナルダイエット協会(JFDA)の第4回年次総会が、女優の原日出子さんほか、多彩なゲストを迎え、東京赤坂のレストラン、CROSS TOKYO(クロス東京)にて盛大に開催されました。3時間におよぶ年次総会の前半部分をレポートします。

日本ファンクショナルダイエット協会


パラダイムシフトが起きた



快晴に恵まれた昨2017年師走の日曜日午前11時、東京赤坂のレストランにJFDAの会員を中心とする善男善女が日本全国から集結しました。来たる年に向けて2017年の活動を総括するとともに、会員相互の親睦を深めるためです。年に一度の貴重な情報交換の場なのであります。

MCはおなじみ、南美希子さんです。ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.00の番号を持つ、日本で唯一のフリーランスのアナウンサーです。

今回のゲストは、「なぐちゃん」ことナグモクリニック総院長の南雲吉則先生、水素医学のパイオニア、太田成男先生、そして、初参加の女優、原日出子さんです。

2013年末に、「食で日本を健康にします!」を掲げてスタートしたJFDAは、創立丸4年にして受講者750名、ケトジェニックダイエットアドバイザー275名(うちジュニアアドバイザー275名/シニアアドバイザー45名)に成長したことが、MC南さんから発表されました。その後、奇跡の60代、南雲先生が壇上に立ち、乾杯のあいさつをされました。以下、南雲先生のあいさつです。

日本ファンクショナルダイエット協会

「みなさんこんにちは。なぐちゃんでーす。

私はいま、この30年間で倍になったがん患者数を次の30年間で半減させるため〈命の食事〉という運動をやっていますけれども、これもケトジェニックダイエットから生まれた会でございます。白澤先生の膨大な情報を真剣に読んでいるうちに、『これはがんに使える!』と思ったことをきっかけに始めました。

今年1年を振り返って、いろんなことがありました。つい最近では羽生(善治)さんと井山(裕太)さんが国民栄誉賞をとるという話も伝わってきて、これは非常に明るい話です。けれども、井山七冠よりもレーティングが高いといわれている中国の柯潔(かけつ)さんという囲碁の名人がいて、この棋士が5月にコンピューターのアルファ碁と対決して完膚なきまでに打ち負かされてしまった。というのは非常にショックでした。

囲碁とか将棋というのはコンピューターの計算では計りつくせないものだと僕は信じていたんですが、実は何が勝利の原因だったかというと、通常、人間の脳はこういう手はへぼ碁である、悪い手であるといって最初から打とうとしない。ところがアルファ碁はへぼな手でも、過去の棋譜から最高の手だといわれた手も、すべて同様に扱って、そのなかから次の一手を見つけてくる。そういう革新的な考え方をアルファ碁ではしている。

その後、そのアルファ碁をしのぐ、アルファ碁ゼロというのが出て、これはさらに数百倍強いといわれているんですが、これには過去のデータ、過去の棋譜を一切いれていないそうです。

すなわち、もうまったく斬新な手でもって、なかには人間からしてみたら、こんなへぼな手はないだろうという手を打ちながら次々と打ち負かしている。こういうのがひとつのパラダイムシフトだったんじゃないかなと思います。

スポーツの世界でも、若い人たちがどんどん外に出て勝っているんですけれども、彼らを見ていると、これまでの日本人の体力とか体型からしてみたら、オリンピックで勝つわけがない、と思われていた競技であっさりと勝ったりする。そういう姿を見ていると、過去の常識にとらわれていたら、新しい世界は開けない、ということがよくわかる。

ケトジェニックダイエットも、糖質を6割とるという日本の常識を打ち破り、いまや日本の新しい常識になっています。その教え子であるみなさんは、ぜひ、いままでのみなさんの仕事のなかにおけるパラダイムを打ち破っていただいて、それぞれの立場からこのケトジェニックダイエットを日本中に広めていっていただきたい、と切に願っております。

来年のみなさまのますますご活躍を祈念して乾杯したいと思います。

はい。それでは、みなさんのご健勝とご活躍を祈念して乾杯」

日本ファンクショナルダイエット協会

カンパイ! 参加者全員で唱和した後、フランク・シナトラのクリスマスソングがスピーカーから流れてきて、いいムードです。

乾杯のあとはしばしのご歓談。JFDAの斎藤糧三副理事長が麻布十番にオープンした牧草牛専門のお肉屋さん、Saito Farm(斎藤ファーム)のニュージーランド産牧草牛のステーキをはじめ、レストランのシェフが腕によりをかけた料理の数々に参加者のみなさんは舌鼓をうちました。

もちろん糖質ほとんどゼロ、高タンパクでビタミン等の栄養たっぷりのケトジェニックダイエット。お腹いっぱい食べても太らず、なおかつ健康になってしまうというハッピーなお料理です。



日本ファンクショナルダイエット協会 日本ファンクショナルダイエット協会


麻生れいみとケトジェニックダイエット

続いて、ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.01の番号を持つ管理栄養士の麻生れいみさんの「私とケトジェニックダイエット」と題したプレゼンテーションが始まりました。以下はパワーポイントと連動してのお話なので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、お話の内容はこんな感じでした。

日本ファンクショナルダイエット協会

「よろしくお願いします。ベタなテーマでやらせていただきます。

実は私、体重が65キロあったんですね。

夏は冷しゃぶを夢中になって食べた。

冬になったら〈鍋のたれ〉というのが流行っていて、それでしゃぶしゃぶ鍋を食べていたら、なんと20キロやせたんです。

雑貨屋をやっていたので、近所のおばさんたちが、『どうやってやせたの?』と。これこれこういうふうに肉を食べて…というと、『あなたうそでしょ、(世の中でいわれていることと)反対のことをやっているじゃない』といっていたのですけれど、おばさんたちもやせ始めたんですね。

そのことに興味をもって、栄養学の勉強の道へと入っていくんですけれども。これは(TBS系の朝の情報番組)『ビビット』でとりあげてもらったんですが、この頃、私はスーザンと呼ばれていたんです。というのは、カジュアルな服が好きなんですけれど、もう着られるものがなくて、誰かが買ってきてくれたハワイのおみやげのTシャツに、下は花柄のウェストがゴムのパンツをはいてニコニコ笑っていたので、そう呼ばれていた。司会の国文太一さんに、『僕はこの方が好きだな』なんていわれて、さすが主婦向けの番組の司会をやってらっしゃる方だなって思いました。



日本ファンクショナルダイエット協会

で、このスーザンさん、なんと、今年CMになったんです。いえーい。YouTubeにありますので、ぜひ見てください。

で、栄養学の勉強しに学校にいったんですけれども、実は痩せるロジックは見つからなかった。

その頃、斎藤(糧三)先生が本(『腹いっぱい肉を食べて1週間5kg減! ケトジェニック・ダイエット』SB新書)を出しまして、私が痩せた原因はこれじゃないかなと思い、早速、買ってみたのがこの本だったんです。2013年11月5日にサインをもらいに行きました。

で、次の月に、ケトジェニックダイエットアドバイザーの講座があったので、早速参加させていただいたんです。

もう4年前なんですね。早いですね。

で、今年はおかげさまで、6冊の本を出版させていただきました。その前の年は3冊。

そして、12月19日、なんと監修が斉藤糧三先生で、今年最後の本(『イラスト図解一番わかりやすい糖質と血糖値の教科書』)が出版されまーす。

著者累計はなんと38万3900部を突破しました。去年は中国の翻訳本が出たんですね。これが台湾で大ヒットしているということで、来年(2018年)は2冊、中国語の翻訳版ででます。



日本ファンクショナルダイエット協会

そのなかで『免疫栄養ケトン食でがんに勝つレシピ』(光文社)ついてお話させていただきましょう。

もともとケトン食というのはてんかん治療の食事だったことはみなさん知ってらっしゃると思いますけれども、最近は〈ケト ニュートリション〉ということで、どうやらがんにもいいらしい、ということがいわれています。

ケトジェニックダイエットの懇親会で、古川健司先生から『来年から臨床研究をやりたい、 一緒にやっていただけませんか』ということでお声がけをしていただきました。

その当時、ケトジェニックダイエットというと、てんかんとこの日本ファンクショナルダイエット協会と、私がブログでやっているぐらいしかなかった。

『ステージⅣ進行再発大腸癌、乳癌に対しタンパク質とEPAを強化した糖質制限食によるQOL改善に関する研究』の臨床研究が2015年1月から始まったんですね。で、2月の段階から患者さんがいきいきした状態になったんですよ。というのは、ケトン体尿試験紙ががん患者さんたちのモチベーションになるんです。『ハッピーバイオレット』とか、『大吉が出た』なんていいます。

3カ月たつと早くも腫瘍の縮小例が出てきて、手術で切ることが可能になったりしました。

4カ月目になりますと、大切なことはがん細胞に取り込まれる栄養素、正常細胞に取り込まれる栄養素はなんなのか、しっかり認識をして食事を取ること。がん細胞というのは口から食べるもので養われているんだな、ということが実感としてわいてきました。

そして、よくネットなんかにも出ていると思いますが、こちらにある腫瘍、がん細胞が完全に消失してしまったよ、という写真です。

そして半年たつと中だるみしてきたので、精神免疫学みたいなものを勉強しました。というのは、強制的にいやいや(ケトジェニックダイエットを)させてもいい検査数値にはならないので、モチベーションをあげるために勉強しました。そうすると、翌月にはケトン体の数値が上昇したり3000台の方が増えたりとか、そういうデータがとれました。

そして、臨床参加は19名に増えました。この研究は強制ではなく、自由参加なんです。主に口コミで集まってきたのですが、なかなかありがたい数字です。最後には22名ぐらい参加してくださいました。

おかげさまで『生きる希望がわいてきました』とか、『余命何カ月だったのに、あんた一番長生きするんじゃないの、なんていわれちゃって』と頬をピンクにしたおばあさんがお話してくださったりしました。

『これからのみなさんの努力が未来の医学を変えていくんだよ』こんな話が古川健司先生からありました。

そして、早速、日本病態栄養学会で、2016年1月に発表したんですけれども、このときドクターたちの反応は『夢のようなお話ですね』という感じで、いまいちピンと来ていらっしゃらなかったんです。

実はホントに偶然なんですが、古川先生の臨床研究に参加されていた男性のおとうさんが光文社のライターさんをしてらっしゃったんですね。だったら先生、1冊の本にまとめましょうよ、ということで、この本『ケトン食ががんを消す』(光文社新書)が発売になりました。

そして、今年(2017年)は日本静脈経腸栄養学会誌のほうに掲載されていて、ネットでもご覧になれますので、ぜひみなさん見てください。

私が思ったのはダイエットの糖質制限とがんの糖質制限では完全に違った、ということです。

気をつけなければいけないのは、長期の極端な糖質制限をしていると、動脈硬化、インスリンの分泌機能の低下といったリスクが出てくることです。ですから、定期的なフォローをしないといけない。

病院でこれから管理栄養士さんの指導をしていかなければ、と思うんですが、管理栄養士さんだけが変わってもだめなんですね。最終的な決定権はドクターになるので、やはりドクターが変わるといいですよね。

今回の私たちの臨床研究はパイロットスタディになりますので、レベル的にはそんなに高くないんです。でも、古川先生との二人三脚で、手弁当ではじめたことが本当によい結果が得られ、多くの反響をいただきました。ありがたいと思っています。

今後は、さまざまな機関で臨床研究が行われることと思いますが、基礎研究がまだ行われていないので、基礎研究ができるところがあったら、私に紹介してください。

将来、ケトン食ががんの標準治療のサポートの食事療法に認められるといい。そして、日本の保険適用で、各病院の食事療法として提供されるような、そんな時代が来るといいと思います。

以上、おとうさんのためのワイドショー講座でした」



日本ファンクショナルダイエット協会

と、最初から最後まで明るく笑顔でプレゼンをした麻生れいみさんでしたが、中身はとてもマジメで、かつ希望にあふれるものでした。

しばらくご歓談のあと、スペシャルゲストの女優・原日出子さんを囲んで、パネルディスカッションが開かれました。

以下後編につづく。




JFDA年次総会2017|特別動画









日本ファンクショナルダイエット協会