日本ファンクショナルダイエット協会
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6月20日、東京・有楽町のABCクッキングスタジオにて。斎藤先生とABCクッキングスタジオの管理栄養士、ヘルスフードカウンセラーの植草真奈美さん。ふたりが持っているのは、ココナッツオイルを使ったトロピカルレアチーズケーキ。

ココナッツオイルと牧草飼育牛、スーパーフードで夏を乗りきれ!

ココナッツオイル入りのレアチーズケーキはいかが?
5月25日(土)と6月20日(土)の両日、JFDA(日本ファンクショナルダイエット協会)副理事長、斎藤糧三医師が、ココナッツオイルに関するセミナーの講師をつとめました。Dr. サイトーが語った内容をレポートします。

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LIMITED EDITION beauty 24とのコラボで、スーパーフードを紹介しながら講演する斎藤先生。5月25日(土)、西武池袋本店別館8階コミュニティカレッジにて。

夏を乗りきるスーパーフード

5月25日は東京・池袋の西武池袋本店別館8階コミュニティカレッジでは「夏を乗りきるスーパーフード」と題して、6月20日は東京・有楽町にあるABCクッキングスタジオでは「ココナッツオイルセミナー」というそのものズバリの素直なタイトルで、斎藤先生がいまやすっかり定着した感のあるココナッツオイルについて、なぜ体と美容によいのか? どうして認知症にも効果があるのか? アメリカ生まれの新しい医学「機能性医学」の考え方を紹介しながら語りました。

JFDAの会員にはおなじみでも、ケトジェニックダイエットとは無縁の一般の人たちには知られていないことはたくさんあります。

「ケトジェニックダイエットは、糖質制限によって脂肪が燃えるときに肝臓でできるケトン体によって抗酸化力も上がる。抗酸化力が上がると、カラダの錆びの原因となる活性酸素を抑えます。でも、糖質制限をするのは現代の食生活ではたいへんです。糖質制限をしなくてもケトン体を増やすことができる、というのがまさにこのココナッツオイルです」

体の中の脂肪を燃やすわけではないから、ココナッツオイルは糖質制限ほどには痩せない。でも、ココナッツオイルは中鎖脂肪酸をたくさん含んでいる。中鎖脂肪酸は直接肝臓に届いてケトン体を増やす。ケトン体が増えると、長寿遺伝子のスイッチがオンになる。だからアンチエイジングになると同時に、脳のエネルギーになる。

認知症の患者さんは、脳のエネルギーとして糖(グリコーゲン)はダメな状態でもケトン体が使えるので、ココナッツオイルを摂取後、3、4時間すると認知機能が上がってくる。

脂質がなぜエネルギー源になるかというと、脂質の分子はカーボン(炭素)が鎖のようにつながっていて、それが外れる時にエネルギーを発生する。だから、炭素の数が多い方がエネルギーが高い。この炭素の数で、短鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸、その中間の中鎖脂肪酸と分類されている。酢酸、お酢に代表される短鎖脂肪酸はカーボンの鎖が短いので水に溶ける。ラードに代表される長鎖脂肪酸はカーボンの鎖が長いので水に溶けない。中鎖脂肪酸はその中間の特性がある。

「ケト検(ケトジェニックダイエットアドバイザー養成講座)」でおなじみの脂質のあれこれについて、斎藤先生の講義は続きます。

「中鎖脂肪酸は、比較的水に溶けやすいので、糖などと同じように血液の中にそのまま入ってOKです。肝臓に入ると、細胞のミトコンドリアの中でケトン体に変わる。脳は、水に溶けるものしか届かないという構造上、脂肪は入って行かないけれど、水に溶けるケトン体は入って行ける。だから脳のエネルギーになる。

糖尿病のかたは、SU剤という糖尿病のお薬との相乗効果で血糖を急激に下げる可能性があるので、主治医の先生に相談しながら使うようにしてください。認知機能を上げるために使いたい方は、1日、何回かにわけたほうが効果的です」

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冷えを克服する方法とは?

さらに斎藤先生は、「夏の冷えを克服する方法」について語ります。

「たとえば、みなさん、あまり戦ったりしないと思いますけど、夫婦喧嘩とか、上司にしかられたりとか、いわゆるストレスフルな生活をしている方は末梢血管が収縮しやすい」

つまり、ヒトというのは戦闘モードになると、抹消の血管を収縮させる。なぜかといえば、クマとかライオンとか山賊とかに出合ってガっとやられたら血が出る。そのときに血がドバッと出ないように抹消の血管を収縮させるわけです。こういう状態を「自律神経のうち交感神経が優位な状態」といいます。そういう状態が長く続くと、体の末端にまで血が行かないから、冷えの原因になるのです。

交感神経優位の状態はストレス以外で起こることもあります。

「ごはんを食べた後、眠くなる方、いらっしゃいますか?」

眠くなるのは、精製した糖質摂取が原因で血糖が乱高下し、交感神経優位になるからです。これが現代では冷えの原因として一番多い、と斎藤先生はいいます。悪い配偶者とか悪い上司がみんなにいるわけではない。朝昼晩、食後眠くなる方は血糖が上がりすぎて下がりすぎる。下がった時に眠くなる。そういうときに、肩をぽんぽん叩かれると、『なによっ!』となる。これがいけない。

冷えを防ぐには、ごはんを食べたあとに眠くなる人は,眠くならない程度の量にとどめ、タンパク質を積極的にとる。タンパク質をとると、体の温度が上がる。なあんだ、夏の冷えを防ぐにはケトジェニックダイエットを実践すればいいのです。

さらに斎藤先生は「スーパーフード」として牧草飼育牛をオススメします。

「お医者さんが出て来て、『牛肉!?』と思われるかもしれません。でも、ちゃんと理由があるんです」

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牧草飼育牛をすすめない理由はない

牧草飼育牛の伝道師でもある斎藤先生は、その理由を次のように述べます。

「牛肉というのは、牛肉100gに対して、タンパク質20gを含み、鉄分と亜鉛がリッチです。鶏肉も豚肉もタンパク質は豊富ですけれど、亜鉛が少ない。亜鉛は新陳代謝を促進するミネラルです。

厚生労働省も、日本人のタンパク質摂取量は減って来ているので、2015年版では推奨量を出しています。男性60g、女性50g。これ、毎日食べないといけない。糖質はエネルギーとして脂肪に蓄えることができるけれど、タンパク質は蓄えることができないからです。今日は焼肉食べたから1週間大丈夫、というわけにはいかない。1日タンパク質60gというと、毎日、300gの肉をとらないといけない。けっこうな量です。

間違った健康ブームのおかげで2000年前後ぐらいに肉の消費量が日本では頭打ちになっていて、お肉の摂取量が減って来ている。でも、タンパク質が足りないと、筋肉が落ちてくる。転倒、骨折ということになる。医療費が一番かかる。これは避けたい。70歳を超えても、60gとってください。僕がいっているわけじゃないですよ、国がそういっている」

戦後、医学は劇的に進歩したはずだけれど、じつはがんで亡くなる率、特に男性の場合は戦前と変わっていない。劇的に減っているのは脳溢血の割合です。戦後、日本人は食の欧米化によってタンパク質を豊富にとるようになったから、と考えられる。医学の進歩よりも、なにを食べているかの方が病気を根本的に抑えることに寄与している、といえる。これこそ機能性医学の考え方です。

タンパク質が足りないと、「むくみ」として現れます。女性の大敵です。

「病気でむくんでいる人はほとんどいない。特に女性で『むくみ症』というのは基本的に原因はタンパク質欠乏です。

みかん食べて、手が黄色くなる人はいらっしゃいますか?

体によかれと思って、βカロテン(体内でビタミンAに変わる。みかんにも豊富に含まれている)をたくさんとったのに、それを運ぶタンパク質が欠乏しているから手足に色素が沈着しちゃうんですね。特に菜食主義の方は、多くはタンパク質欠乏で、顔まで黄色くなっている人がいます。そういう人は栄養のバランスが崩れて残念なことになっています。

『人間は肉食だ』と僕はいっているんです。13万世代前の250万年前に肉食になって、1万年前、500世代前に農耕が始まった。糖が生産されるようになったのが10世代前、銀シャリを食べるようになったのは6世代前、ごく最近です。つまり、穀物に体が適応していないからメタボとか糖尿病になる。

1万2000年前、農耕が始まる直前の人骨を調べた人がいて、そしたら、キツネのような肉食獣よりタンパク質をとっていたことがわかった。その証拠に、人間は牛、豚、鳥など肉はたくさんとってもアレルギーにならない。長い食経験があるので、アレルギーをおこしにくい。タンパク質を1日60gとるといい、と斎藤がいうので、『私やってみようかしら』と、タマゴとか牛乳からつくったホエープロテインでとろうとするとアレルギーになる場合があるので、できれば、アレルギーが少ないのを併用されるといい。

あと油ですね。細胞膜は油でできています。体に必要なのは2種類だけです。オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸です。これのバランスの理想は1:1〜4ですが、崩れると、腰痛とか痛みが増す原因になります。オメガ3はエゴマとかアマニとかチアシードとか、お魚に含まれている。『スーパーフード』として注目されているチアシードはオメガ3が含まれています。最近、オメガ3自体にも体の炎症を抑える効果があるという科学的な証拠が見つかっています。

牧草飼育牛はオメガ3脂肪酸が入っている牧草を食べているから、牧草由来のオメガ3脂肪酸が豊富に含まれている。トウモロコシを食べて育った牛より、オメガ6に対するオメガ3脂肪酸の割合が高く、理想の1:1になっている。

今日、ぜひ覚えておいてもらいたいのは、油は食べてすぐに効く場合もありますが、基本は1カ月、3カ月にわたってとり続けないと、体の油のバランスは変わって行かない、ということです。薬じゃないから、時間がかかる。切れ味は悪いけれど、続ければ必ず効果があります。すごく重要なことです。食生活をちゃんと変えてください。

魚はオメガ3脂肪酸が豊富ですから、たしかに魚でいいんです。でも、養殖の魚と天然の魚では脂のバランスを見ると一目瞭然です。植物性プランクトンから油をもらっている魚はオメガ3がリッチですけれど、養殖の魚はおじさんがあげているエサを食べている。これは国産の肉よりも油のバランスがもっと悪い可能性がある。養殖のエサの研究も進んでいるので、今後よくなってくる可能性もありますが、気をつけてください」

10万人当たりの大腸がんの発生率をアメリカと日本で較べると、そもそも日本のほうが3倍も多い。国内のリサーチでもリスクは上がらない、もしくは微増で、肉質や野菜を食べるなどの組み合わせを配慮すれば、おそらく肉は、がんのリスクをあげないと考えている。牧草飼育牛を積極的にとらない理由はない、と斎藤先生は結論づけます。

6月のABCクッキングスタジオでの「ココナッツオイルセミナー」でも、機能性医学の紹介に始まり、ココナッツオイルがなぜ体によいのかを紹介しました。

食で日本を健康にするべく、JFDAの伝道活動は続いています。

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6月20日(土)、東京・有楽町のABCクッキングスタジオで開かれたHFC(ヘルスフードカウンセラー)協会主催ココナッツオイルセミナーより。

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斎藤先生の講義のあと、ココナッツオイルを使ったレシピを紹介するヘルスフードカウンセラーの植草さん。

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