日本ファンクショナルダイエット協会
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特別セミナー「乳がんとケトジェニックダイエット」開催される
〜ぼくらのからだは食べた物でできている!〜

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あの南雲吉則先生も登場!さる5月10日、東京・千代田区にあるナグモクリニック本院にて、特別セミナー「乳がんとケトジェニックダイエット」第1回が開催されました。

食事でできることがあるのではないか?

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南雲吉則先生は1955年生まれ。今年還暦を迎える。

東京、名古屋、大阪、福岡、札幌と、日本全国にあるナグモクリニックの、本院と呼ばれる東京の建物は、「乳房再建センタービル」と名づけられています。驚異的な若々しさを保つ南雲吉則先生はアンチエイジングのカリスマですが、じつは世界的なバストの専門医なのです。

「この中にはがんの手術を受けた方がいらっしゃると思います。そもそもなぜ、がんになったのか、日常生活のなかで、みなさんで何かできることがあるのではないか。または、この中にはご家族にがんを体験された方がいて、自分がなにかできないか、さらには医療従事者、美容関係の方が、自分たちの立場でなにできないか、とお思いになってらっしゃるでしょうけれど、このナグモクリニックも含めて、外来で、もっとこういうものを食べなさいとか、こういう栄養をとるからがんになりますよ、というような指導は残念ながらこんにちに至るまで行われてこなかったのです」

5月10日土曜日の午前9時50分、そのビルの6階に集まった、ほとんどが女性の受講者に向けて、南雲先生はこんなふうに医学界全体の反省を込めながら語りかけました。

「一方で、僕の盟友であり師匠でもあります白澤先生、そして斎藤先生は講演会でケトジェニックダイエットについて、いつもお話されている。これを臨床の現場に持ち込まなくてどうするんだ、とつねづね思っておりました。みなさんに最新の食事療法についてお話する機会を持てないだろうか。実際、がんと食事について、まだまだわからないことはあると思うんです。最新の療法についてはネットで調べても出てこない。そこで、白澤先生に遺伝子分子レベルのお話を、次に斎藤先生にケトジェニックとはどういう理論かを説明していただきます。さらにケトジェニックの簡単なランチを用意しています」

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南雲先生に紹介される白澤先生。順天堂大学の教授でもある。

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「乳がんの再発率は炭水化物を食べる/食べないで5.5倍も変わってくる!」と白澤教授。

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「がんにかかりにくい生活習慣はアルコール、太り過ぎを避けること、インスリンの分泌を上げないこと」と斎藤先生。

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南雲先生みずからケトジェニック・ランチを解説。ごはんは白米ではなく、玄米に雑穀類を加えている。

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オメガ3脂肪酸を豊富に含んだサチャインチオイルを中心に独自のドレッシングをつくるのが南雲流。

ランチタイムには、がん専門医の古川健司先生から最新の臨床研究の一部が発表になりました。白澤卓二先生が古川先生をこう紹介しました。
「乳がん患者を糖質オフにすると、再発率が5分の1になるという症例を彼に紹介して、日本でも同じことが起きるか、ということを実践してもらっています。(ケトジェニックダイエットによって)ケトン体の濃度を上げると、がんの転移層巣がコントロールされるという、もちろん、化学療法を併用しての話ではありますけれども、非常にパワフルな治療法を現場でやっている先生です」



がんは確実に縮小する!

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糖質カットによるがん治療の成果を一部披露する古川健司医師。本サイトの「クローズアップ!」もご覧ください。

古川先生のお話です。

「東京都の多摩市の病院で外科医をしています。今年1月から、病院の倫理委員を通して、『ステージ4の進行再発大腸がん、乳がんに対しタンパク質とEPA(オメガ3脂肪酸)を強化した糖質制限食によるQOL改善に関する研究』という臨床研究をやっています。僕がやっている糖質制限は、対象が60〜70代のふつうの方なので、分かりやすいように糖分が体に悪いという話をして、そのあと家庭ですぐにできる調味料の変更とか、具体的にどういうものを食べたらいいのか、月1回、土曜日に3時間ぐらい病院の会議室で説明会を開いています。現在12名の方に95%糖質カットの食事をしていただいていて、ケトン体が3mM(ミリモル)以上出ている方が、12名中10名。そのうち5名の方は、10mMという非常に高い血中ケトン体濃度を維持されていまして、そういう方に限っては転移が縮小して、1人は完全に消えました。もう1人の方は、大腸がんの肺転移で3cmあったがんが消えたので、先月、肺の切除をして完全に取り除いています。

そのほかの方もほとんど転移が消えて、抗がん剤を併用していますけれども、ケトン体の出ている人は元気で、出ていない人は抗がん剤に負けてしまって治療を続けられない。

僕の指導でケトジェニックダイエットを続けている人は体重も増えています。タンパク質に関しては、がん患者さんに体重あたり2g、白澤先生の1.6gよりも、多めに食べさせています。脂肪は、MCTオイルを60g、1日3回に分けて、あとはオメガ3脂肪酸をとってほしいので、亜麻仁油を大さじ2杯とっていただいています。それによってカロリーが800kCal余分に入ってますから、体重が減らないんです。

そうかといって、血中の脂も全部調べてますけれども、中性脂肪も上がりませんし、尿酸も基本的には安定しています。最終的にどの要素がどれだけがんの縮小に影響しているかはまた発表したいと思いますけれども、ケトジェニックダイエットをがんばって続けて、ケトン体の濃度がある一定ラインを超えてくるとがんは確実に縮小する感触が出てきました。あとは本人の意思が続くかどうかが一番のポイントです。

長い人は半年以上、食べたい物を食べられないでやってますけれども、半年もやってますと半分は諦めモードで、病気になるから食べなくてもいいやという感じでがんばってます。説明会も、1月から聞いて飽きている人もいるので、今月から具体的なレシピについて2時間ぐらいしゃべるつもりです。臨床期間は1年で終了予定ですけれども、来年、また検討して、今度は一般の方に広く受講してもらえるように続けていきたいなと思ってます。

抗がん剤との併用に関してはまったく問題ないので、あとはビタミンC治療とか、巷でやっている免疫治療とか遺伝治療との併用もまったく問題ないので、今後いろんな患者さんの選択肢のひとつとして、ケトジェニックのがん治療法が出てくれば、いろんな人を救える……と考えています。また引き続き研究をやっていきたいと思っていますので、みなさん、協力よろしくお願いします」

臨床の、つまり実際のお話なので、みなさん、真剣に耳を傾けておられました。男性諸兄は乳がんは関係ないと思っておられるかもしれませんが、古川先生によると、違います。
「男もなりますよ。少ないですけど、なります。たちが悪い人ですよ、もともとないところになりますから」

乳がんの原因のひとつは、エストロゲン(女性ホルモン)です。現代の女性は、未婚化、晩婚化、少子化で、昔のように子どもを産まなくなっている。だから、どうやらホルモンバランスが崩れやすい。

また、脂肪は女性ホルモンを過多にします。女性ホルモンそのものが悪いわけではなくて、多すぎることが問題になるのです。

ケトジェニックダイエットを実践すれば、脂肪を減らす事ができます。さらに、がん細胞は糖を好みますが、ケトジェニックダイエットは糖質カットが基本ですから、がんが活性を失う。ですから、古川先生が報告されたような研究結果が出ているわけです。


南雲先生の講義もあります!

食事の後、南雲先生が真打ちをつとめました。「私たちの体は食べた物でできている」ことを、45億年前に誕生した地球で、40億年前に出現した遺伝子にまで遡って考えるという、壮大なスケールの、知的好奇心てんこ盛り、エンタテインメントあふれる講義でした。しかも、すぐれて実践的な要素もありました。

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「私たちはなぜがんになるのか?」。受講者たちと活発にやりとりし、インタラクティブな講義をする南雲先生。

乳がんの予防にも効果があるケトジェニックダイエット! 専門医が最新の知見を披露するこの特別セミナーは、8月16日にも開催されます。ふるってご参加ください。質疑応答コーナーもあります。

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最後に受講者のみなさんと記念写真。

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