日本ファンクショナルダイエット協会
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特別編

乳がんサバイバーの座談会

〜がんから自分を守る食事法とは〜 Part4

ケトジェニックダイエットアドバイザーであり乳がん体験者でもある安河内美和子さん&國松雅子さん、そして南雲吉則先生の「命の食事」を受講した山本和美さんの座談会、第4回目。3人は普段どんなふうに食事に気をつけ、どんなことをまわりの人達に伝えようとしているのでしょう? 特に、アドバイザーのおふたりの工夫はとても参考になります。

ケトジェニックダイエットは、きれいになれるオマケ付き!

國松:私はパティシエなので、一応スイーツありきですからね(笑)。

安河内:ケトジェニックとは対極にあるような仕事。

國松:面白いでしょ。でも、そもそもレシピ計算できますからね、うちのショートケーキを1切れ食べたら、糖質は28gくらいなんです、普通に作れば。もちろん糖質を減らして作ることもできます。でも、その前にご飯をお茶碗一杯食べたら糖質65gなんですよ。「あっ、じゃあご飯の量をコントロールしたら、幸せホルモンが出るスイーツを止めなくてもいいんだ!」なんて、計算してみるんです。お米にそんなに糖質があるなんて、驚きでしたよね。

安河内:ホントに。玄米でさえ、けっこう糖質あるからびっくり。

山本:玄米でも糖質は高いんですか?

安河内:高い高い。結局、玄米でもご飯はご飯なんです。

國松:あまり「糖質制限」の「制限」っていう言葉を使わないで、人には伝えたいと思っているんですけど。

安河内:特にがん患者さんには、逆にストレスになってしまってもね。

國松:糖質をふんだんに食べていた人は、反動で食べまくったりすることもあるから、ちょっと緩めにやったほうがいい。それでも、どの食材にどのくらい糖質が含まれているかくらいは知っておきたいですよね。

山本:私も、もっと知りたいと思ってます。

國松:あんまり複雑に考えちゃうとややこしくなっちゃうから、シンプルに考えたほうがいい。だって、ケトジェニック的な食事を続けていると、お肌も変わりません? 私、去年一回もボディクリームを塗らなくて済んだんです。肌が乾燥しなくなった。かかともカサカサしなくなったんですよ。健康になった上に、きれいになっちゃう(笑)。

安河内:私は髪。髪が健康になったって、美容師さんから言われましたね。

山本:私も髪の毛の量が増えました!一時、ホルモン剤で抜けちゃって。ホルモン剤を飲んでる人はみんな前髪が薄いみたいなんですが、私は「なんで量がそんなにあるの?」って言われます。

國松:シミとかも消えてきたしね。私は1年数ヶ月、ゆる〜くケトジェニックを続けてるんですが、乳がんになる前より、絶対きれいになってる (笑)。

安河内:炭水化物が好きな人の考えを覆すには、なかなかハードルが高いけど…。

國松:私はお菓子のレッスンに来た方達に、ケトジェニックランチを出すんです。お食事してるときに難しい話はしないんですけど、自分のことからいろいろ話していく。私はこうだったのよって。1回じゃ無理ですから、ちょっとずつ。

安河内:私は、Facebookで自分の食べてるものを時々アップしているんですが、「いつも参考にしてます」と言ってくれる人もいるので、少しは役に立っているかなと。

國松:私、一応食に関するプロなので、食事は美味しくて楽しくないといけないと思っているんです。そこを崩さずに、上手にケトジェニック的なメニューの提供をしていけたらいいなと思っています。

安河内:変にストイックになりすぎないで、ですよね。

國松:そう。パンだってご飯だって、好きならたまには食べればいいじゃないですか。毎食じゃなく、上手に食べるというか。

山本:解除の日を作ってあげるみたいな感じですか。

安河内:時々は解放しないと、気分的にもね。



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考え方次第、工夫次第で、主食ナシも楽しくなる♪

國松:食べる順番もありますよね。先に食物繊維を摂ることによって、後から糖質が入って来ても吸収しにくくなるし。そこも気をつければいい。それに、タンパク質が必要だからといって、主食をお肉にして毎日300gは食べられないでしょう、お金かかるし。であれば豆腐を食べればいい、ご飯の代わりにね。オリーブオイルをかけたりとか、アマニオイルやえごまオイルかけたりとか、ちょっといい塩をかけたらご馳走ですよ。
おかずをたくさん作って食べたら、その後にご飯はもう食べられない。だから、よそのママ達には「家族に、ご飯を先によそってあげないで」と言うんです。ある程度おかず食べてから「ご飯、必要?」って聞いてからにしましょうと。意外におなかいっぱいになって、「ご飯はもう要らない」と言うかもしれない。
そして、次の段階は「炊き忘れてください」って言うの(笑)。で、「ママ、ご飯は?」と聞かれたら、「あ、炊いてなかった〜」って。それを1週間続けたら、みんなだんだん慣れてくるから(笑)。作戦を自分で考えてねと。うちの両親には最近、「炊飯器のフタを開けると、あんたの顔が浮かぶ」って言われてます(笑)。両親もじわじわ感化されてきた。

安河内:いいですね〜。ご飯を食べないとすると、何で代用するか、工夫し始めるとそれはそれで、また楽しいですよね。

國松:それに、おかずの味が濃いとご飯が欲しくなっちゃうじゃないですか。だから今までよりも、おかずの味をちょっと薄めにするとか、徐々にご飯に合わないおかずにしていくとか(笑)。

安河内:ご飯が美味しくないおかず!(笑)

國松:そうそう、油はココナッツオイルを使うとかね、ご飯にはあんまり合わないですからね(笑)。

安河内:カレーライスの代わりに、カレー豆腐にして食べたりね。豆腐にカレーをかけるの。

山本:あー、なるほど。それはいいですね。

國松:そうそう、キーマカレーみたいな肉そぼろカレーにして豆腐にかけるのも美味しい。豆腐をグラタンにしてみたりとか。豆腐はけっこう活用できますよね。水切り豆腐を作っておくといいんですよ。私はお菓子でも、豆腐を使ったクリームをよく使うので、一度に水切り豆腐を2kgくらい作るんです。ついでにその水切り豆腐で炒め物なんかすると、沖縄の島豆腐みたいですごくいい。固めだから崩れなくて、いろいろアレンジも出来る。

山本:それ、ちょっといい!カレーはルーだけだとやっぱりご飯がほしいと思っちゃうんで、困ってました。お豆腐はいいですね!

國松:あとはスープカレーにしちゃう。濃いカレーを作るからご飯が欲しくなるのであって、スープっぽくして、ちょっとガラムマサラみたいなスパイスでプロっぽい味にすると、わりと満足感があります。

山本:そうそう、どろっとしたものはご飯を食べたくなっちゃう。あんかけとかも。あ、あんかけは大丈夫なのかと思っていたら、かたくり粉はジャガイモだからNGと言われたんでした。

國松:天ぷらも唐揚げもフライもね、小麦粉や片栗粉をつけるから駄目なの。糖質でしょ。そういうものは大豆粉で代用したらいいんです。あと、ココナッツの粉とかもいいですよ。ココナッツの薄力粉みたいなのがあるんです。うちの商品に低糖質のシフォンケーキがあるんですが、それも大豆粉で作ったり、最近ヤシの粉なんかも使ってます。そんなふうに、工夫はいろいろできるんですよね。

山本:なんだか、楽しくなりますね。

國松:全粒粉もフライなんかにはいいんですけど、結局グルテンを含むので、あまり良くないなと思って。殻が入ってるだけの話だしね(笑)。でも、半分が殻だったら、悪いものは半分になると考えればいいのかな。

安河内:そういう意味では、おそばも更科そばはNGだけど、十割そばだったら少しは安心。

國松:そういうのもちょっとわかってくると、楽しい。

山本:楽しい!へ〜〜って、発見して納得することが楽しい。カレーひとつにしても、考えるのが楽しくなります!

國松:じゃ、たとえばカジキマグロ。ココナッツパウダーとかライチパウダーでいいんですけど、そういうお粉をつけて、卵もつけて、その周りにココナッツの白いヤツをまぶして。それでフライにする。

安河内:ああ、美味しそう(笑)。

國松:すごく美味しいからやってみて。そこにちょっとエスニックなタイのソースとかつけてみるとか。

山本:ココナッツの粉をパン粉の代わりにするんですね。白い粉は何を使うんでしたっけ?

國松:粉は薄ければ何でもいいんですよ、大豆粉でもいいし、ココナッツパウダーでもいいし、全粒粉でもいい。それをココナッツオイルで揚げてもいいの。ちょっと工夫すると新しい美味しさが出てくるんです。お魚とココナッツオイルは意外と合いますよ。

安河内:あ、山本さん、メモってる(笑)。

山本:家に帰ったら忘れちゃいそうで(笑)。

國松:あとは味付け。和食だと、どうしても砂糖を使いますよね、煮物とか。今まで使ってた量を考えると恐ろしいですよね。先日、イタリア人、インド人の料理の先生方と話していたとき、「自分たちの国では料理に砂糖は使わないですよ」って。「だからその分デザートが甘いんです」と言うの。考えてみたら、イタリア料理で砂糖入れることは、まずないですよね、インド料理もそう。やっぱり和食はお砂糖を使う文化、糖質が高いんだなと思いました。

安河内:砂糖やみりん、お酒を使わずに、どうしたら和食が美味しくなるかを考えると、ダシをちゃんと取れば、素材の味で甘く感じますよね、上品に。そういう工夫をするようになったのも、よい傾向だなと思います。

國松:そう、そうすると料理がもっと楽しくなってくるんですよね。こうすると薄味でも美味しくなる、こうしたら砂糖が減らせる、とか。ココナッツシュガーみたいに血糖値が上がりにくいと言われるものも意外と煮物系にすごくあうんですよね、ちょっとコクがあって。

山本:そういう工夫、がん患者さんが集まる会で話したら、とっても楽しくなりそうですね!

Part5へ続く

【参加者プロフィール】

日本ファンクショナルダイエット協会

安河内美和子さん

1959年3月13日生まれ。広告プロデューサー。
趣味はボールルームダンス。
ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.136 「命の食事」チューター
≪安河内さんの乳がんの経過≫
2015年6月:入浴中に右胸のしこりに気づく。
同月、某大学病院にて検査、針生検実施。
同年7月:ステージⅠの浸潤がんと判明。
部分摘出+放射線治療をすすめられる。
自分が求める治療法かどうかをセカンドオピニオンも含めて比較検討、
「乳腺全摘、皮膚温存、同時再建」という答えを出す。
同年8月:全摘&同時再建手術(1泊のみ)
同年10月〜2016年3月:経口の抗がん剤服用。
2016年4月:ホルモン治療開始(10年間の予定)。

日本ファンクショナルダイエット協会

國松雅子さん

1964年3月1日生まれ。パティシエ。
オーダーメイドケーキ専門店アロンジー主宰。
ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.81
≪國松さんの乳がんの経過≫
2010年:初めての乳がん検診をきっかけに、
右胸に0.6㎜の悪性腫瘍が見つかり摘出手術。
2015年6月:乳がん検診で何も見つからなかったが、 何か嫌な感じが残り、細胞診を希望。そこで乳がんのステージ3B〜4と診断。
同年8月〜12月:抗がん剤治療1クール。
続けて次の抗がん剤投与の予定が、
ほぼがんが消えたということで抗がん剤治療は終了。
2016年3月:右胸摘出、左腋リンパ切除手術。

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山本和美さん

1969年8月23日生まれ。アロマハイストーンサロン主宰
癒しを提供すべく院内アロマの提案、
キャンドル&アロマハイストーン教室などを開催。
≪山本さんの乳がんの経過≫
2011年9月:乳がん検診で両側に乳がんが見つかる。
数回にわたる検査の結果、右側はリンパに転移、左側グレーゾーンの診断。
2012年1月:左はグレーのまま両側全摘手術、同時にエキスパンダー挿入。
2012年2月〜8月:抗ガン剤治療。
2012年8月:ホルモン療法開始(10年間の予定)。
2012年10月:乳房再建とインプラントの入れ替え手術。