日本ファンクショナルダイエット協会
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特別編

乳がんサバイバーの座談会

〜がんから自分を守る食事法とは〜 Part1

ケトジェニックダイエットアドバイザーの安河内美和子さんと國松雅子さん、南雲吉則先生の「命の食事」を受講した山本和美さんは、3人とも乳がん体験者。抗がん剤治療中に、がん再発防止のためにどんな食生活をしているのか? そして、ケト検との出会いは…? がんから身を守るために私達はいま何をすべきなのか、忌憚なく話していただきました。

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安河内美和子さん

1959年3月13日生まれ。広告プロデューサー。
趣味はボールルームダンス。
ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.136 「命の食事」チューター
≪安河内さんの乳がんの経過≫
2015年6月:入浴中に右胸のしこりに気づく。
同月、某大学病院にて検査、針生検実施。
同年7月:ステージⅠの浸潤がんと判明。
部分摘出+放射線治療をすすめられる。
自分が求める治療法かどうかをセカンドオピニオンも含めて比較検討、
「乳腺全摘、皮膚温存、同時再建」という答えを出す。
同年8月:全摘&同時再建手術(1泊のみ)
同年10月〜2016年3月:経口の抗がん剤服用。
2016年4月:ホルモン治療開始(10年間の予定)。

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國松雅子さん

1964年3月1日生まれ。パティシエ。
オーダーメイドケーキ専門店アロンジー主宰。
ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.81
≪國松さんの乳がんの経過≫
2010年:初めての乳がん検診をきっかけに、
右胸に0.6㎜の悪性腫瘍が見つかり摘出手術。
2015年6月:乳がん検診で何も見つからなかったが、 何か嫌な感じが残り、細胞診を希望。そこで乳がんのステージ3B〜4と診断。
同年8月〜12月:抗がん剤治療1クール。
続けて次の抗がん剤投与の予定が、
ほぼがんが消えたということで抗がん剤治療は終了。
2016年3月:右胸摘出、左腋リンパ切除手術。

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山本和美さん

1969年8月23日生まれ。アロマハイストーンサロン主宰
癒しを提供すべく院内アロマの提案、
キャンドル&アロマハイストーン教室などを開催。
≪山本さんの乳がんの経過≫
2011年9月:乳がん検診で両側に乳がんが見つかる。
数回にわたる検査の結果、右側はリンパに転移、左側グレーゾーンの診断。
2012年1月:左はグレーのまま両側全摘手術、同時にエキスパンダー挿入。
2012年2月〜8月:抗ガン剤治療。
2012年8月:ホルモン療法開始(10年間の予定)。
2012年10月:乳房再建とインプラントの入れ替え手術。

「糖質はがんのエサ」という認識がなさ過ぎます!

安河内:私は乳がんの前に子宮頸がんの手術をしていたんですよ、2004年に。大学病院だったんですが、その時代にはまだ「糖質はがんの好物であるから食べないように」なんていう話は、ひと言も言われなかった。当時はそういう情報もなかったかもしれないし、今でもたぶん大学病院では糖質が良くないことはあまり言わないと思います。

國松:そうですよ。入院したらどんぶり飯が出てくるんですよね。

安河内:病院食がもう糖質たっぷり!

山本:先生は「食べたいもの食べなさい」って、言いますもんね。

國松:私は乳がんになる直前、既にケト検を受けていたので、先生に「カロリーの3分の1は炭水化物で補ってます」と言われて、「でも、糖質はがんのエサなんですよね?」と言ったら、きょと〜んとしてた(笑)。

安河内:一般的にはそんな感じなんだなあ…とつくづく思います。医療と食事がつながってない。お医者さんは、あまり食生活のことに関与しないっていうスタンスですよね。

國松:知らないんじゃないかと思います。知ってたら言うはず。それに、抗がん剤治療を受けに行って待機しているとき、みんな待ち時間が長いので、お昼におにぎりとかサンドイッチとか食べているんです。私は、タンパク質と野菜を摂りたいと思って、同じくコンビニで買ったゆで卵とサラダなんか食べてるんですけどね。近くに座った人に、がんには糖質は良くないという話を少しさせていただいたんだけど、やっぱりおにぎりやパンをかじりながら聞いてる感じですから。「だから“ソレ”がダメなのよ〜」って思わず言っちゃいました(笑)。当たり前に食べてるものだから、それが悪いものってなかなかつながらないんでしょうね。

安河内:最初の大学病院でそのまま治療を続けてたら、私も糖質がいけないとは知らなかったと思います。手術を受けたナグモクリニックで、南雲先生にがんと糖質の関係を聞いた。ちょうど南雲先生は「命の食事プロジェクト」も考え始めていらっしゃった頃で、その流れでケトジェニックダイエットを知って、ケト検にたどり着き、アドバイザー資格を取ったんです。今考えると、そういう巡り合わせになっていたのかなぁ〜と思います。

國松:私も。実はがんがわかる前に、ケトジェニックなレストランを開くという話があったんですね。友人にスイーツの商品開発を頼まれた。そのときの友人が私にケトジェニックダイエットをすごくレクチャーしてくれたんです。だって、彼女自体が8キロ痩せて現れたんですよ、私の前に(笑)。ケトジェニックダイエットで健康的に痩せた経緯を聞きながら、私がレシピを開発したので、この食事法はすごく気になっていたんです。その後「何かプロフィールに書ける資格のようなものが欲しいな」と考えていて、行きあたったのがケトジェニックダイエットアドバイザー。パティシエがこれをやるのは、なかなかおもしろいかなと。そんなことで申し込んで講義を受け、レポートを書いてるときに乳がんがわかったんです。

山本:ケト検が先だったんですね?

國松:そう、直前だったの。乳がんがわかったのにケト検の実践レポートなんか書いてる場合か〜?という感じですけどね。ケトジェニックを学んで「糖質はがんのエサ」とわかっていたんですが、さらに特別講座で南雲先生の「乳がんとケトジェニック」というセミナーを受けたので、それはもう真剣に取り組みましたよね。無事にアドバイザーに認定されて、授賞式で一緒になった女医さんに乳がんの話をしたら「これからは知識よ」と言ってくださった。それがズコーっ!と入ってきたんです。「あっ、やっぱり大事なのは知識だ」と。そこからがんについても勉強しようと思った。同時にケトジェニックダイエットを始めて抗がん剤も始めて、加えてノニジュースを飲んでたんですけど、抗がん剤の副作用がなかったんですね。

山本:まさに!ケトジェニックな食事を取りながら、抗がん剤治療をしてた!

國松:そうそう。おかげでパティシエにとって1年で一番忙しいクリスマスの時期も、1日も休まずに抗がん剤を打ちながらケーキ作ってました!「出会いってすごい」と思いましたし、良いと言われることに、素直に耳を傾けることも大事だな、とも思いました。

安河内:ケトジェニックに救ってもらった。

國松:そう、救ってもらった気がします。その出会いが先だったなんて。

山本:私は抗がん剤治療中も、先生に「口の中が熱を持ってしまうんですが、どうしたらいいでしょう?」と聞いたら「じゃ、アイスでも食べてなさい」って(笑)。

國松:抗がん剤の副作用はけっこう出たんですか?

山本:はい、もう舌もしびれて熱を持って味覚もなくなって、体もむくむんで…。「そういうときは好きな物を食べていいのよ」と言われていたので、アイスの大きいやつ買っておいて、ちょっと熱を持つとそれ食べてました。ゼリーなんかも親戚のおばさんたちが大量に持ってきてくれるので、それを冷凍して(笑)。

國松:送ってきてくれる食べ物は、だいたい甘いもの(笑)。

山本:ドクターが「治療中はなんでも食べていい。美味しいものを食べることは免疫力をアップすることになるんだから」とおっしゃるので、ホント、甘いものなんて飲みたい放題食べたい放題でしたね。抗がん剤が終わった後、ホルモン治療で再発をどこまで抑えられるかというプレッシャーの中、いろいろと調べ初めました。そしてなんとなくネットで「がん再発予防に良い食べ物」と探していたら、ニンジンジュースがいいと出てくる。

國松:絶対出てきますね、ニンジンは。野菜の中でも糖質高いのに〜。

山本:そう。韓国のジューサーがいいと友達に言われてネットで注文!熊本のニンジンがいいと聞けば箱ごとネットで買ったし。農薬取りみたいなものを使って農薬を落としてから、ニンジンとリンゴを皮ごと入れてレモンをちょっと搾って作るんです。砂糖が駄目とは書いてあったけど、果物なら良いだろうと思って。でも、実はオレンジでもイチゴでも、果物は糖質がかなり高いって後になってから知りました。知らないって恐い〜。

國松:おいしいものって甘いのよね(笑)。



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抗がん剤治療をしながらも、健康に近づけた!

安河内:私は、術後の外来の診察のとき、南雲先生に「がんは糖質が大好きだからね、糖質禁止ね、特にあなたは麺ね」とか言われて。私、本当に麺が大好きだったんです、三食とも麺でもいいくらいに、糖質まみれの食生活をしていたので、「えっ?今まで食べてたものがほとんど食べれなくなるなんて、これからの食事、どうしよう?!」と。でももう、がんになった以上、背に腹は変えられない、自分の体は自分で守らなきゃしょうがない。糖質制限をせずにがんが再発したら絶対後悔する。良いと思ったことはできるだけやろう!って思いました。

山本:さすが、すごいポジティブ!

安河内:ただ、そのとき具体的な情報はなかったので、とりあえず糖質と言われるものをなるべく控えるという、いわゆる「自己流の糖質制限」を始めたんです。するとたまたま翌月に南雲先生の「命の食事」のセミナーがあって、それを聞きに行ったので、わかった気になってその後も自己流で…。 それでもね、抗がん剤治療中は月に一回血液検査をしますよね。手術前のデータと糖質制限を始めて数カ月後の血液検査の結果を比べると、見事に今まででいちばん健康的に素晴らしい数値になっていたんです。化学療法の先生から「抗がん剤の治療をしながらこんなに健康になるなんて、素晴らしい!」と絶賛されて! それはもう「糖質制限によって体が良いほうに向かってるんだ」という実感が沸いて。自己流じゃなくて、ちゃんと学んでぜひ続けるべきだと思いました。そしてケトジェニックダイエットはがんに対してもすごく効果があるという話を聞いてね、「これはもう絶対だ!」と、ケト検を受けたんです。それから1年近く…ガチガチではないですけど糖質を控えて、ケトジェニックな食生活をしてるのが現状です。

國松:私もやっぱり、今も血液検査の調子がいいんです。まあ、元々健康で、体力もあるし筋肉もあるし、なんで私が乳がんになるんだ?っていうぐらいだったですからね。糖質制限の他にケイ素を摂ったりもしましたけど、やっぱり基本的にはケトジェニックな食事、糖質を抑えるというやり方は、絶対効果的だと実感しました。甘いものに囲まれてるパティシエなので、そこはいろいろ難しいんですけどね(笑)。1日の中でうまく帳尻をあわせてね。パティシエの立場で糖質と健康について皆さんに話していけたらいいなと思っています。

山本:私なんて、最近ですからね。もう抗がん剤も終わって、ホルモン治療も4年目で、やっと糖質ががんに悪いことを知ったんですから。今、お話を聞いているだけで、もっと知りた〜いと思いましたよ。

Part2へ続く。