日本ファンクショナルダイエット協会
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第22回

小安 正洋 さん

ケトジェニクダイエットアドバイザーNo.160(歯科医師、歯学博士、中目黒コヤス歯科 院長、ラッパー)

「低糖質・高タンパク質」が、自分と家族と患者さんを変えた!

歯科医師であり、ラッパーDr.COYASSであり、プライベートではよきパパでもある小安さん。糖質制限やケトン体というキーワードを、ラップに乗せて連呼したのは、この人が初めてに違いありません!それももちろん、ケトジェニックダイエットという健康的な食事法の拡散のため。デブ体型をウリにしていた過去から一転、自身もダイエットに成功し、クリニックの患者さんに栄養指導をするまでになった小安さんのヒミツに迫ります!

ジュースの代わりにプロテインドリンクを飲む息子


ご自分のお子さんのおやつには何を?

うちの子ども達は、おやつは食べてないですね。うちは一応ルールを決めていて、例えば外に行った時、誰かにお菓子をもらったのに食べちゃダメと言うのもよくないので、そういう時はいいよと。だけどそれ以外では、なるべく食べないでと言っています。なので、いつのまにか、たとえ家の中にあったとしても、うちの子はもう食べなくなりましたね。

どうしても何か食べたいってなった場合、例えば甘いチョコレートがあったとしたら「これ食べるとどうなる?」って、毎回聞くんですよ、子どもに。

そうすると「虫歯になるね」と答える。「じゃあ、どうするの?」と。そうやって、毎回答えさせてから食べさせて、食べたらすぐに歯を磨かせたりします。

お子さんは何歳と何歳ですか?

上が9歳、下が6歳。面白かったのが息子がサッカーを習ってるんですけど、小学校が終わったらサッカーに行くんですよ。一応パスモとか持たせて「小腹すいちゃうから、なんか買って食べていいよ」と言ってるんですけど、いつもプロテインドリンクを買ってます、ザバスを(笑)。「あっ、コイツわかってるな」と。

子どもなので、ある程度の糖質を摂っても意外と消費されちゃいますからね。大人の糖質制限と違って、そこまでシビアにやる必要はないですし、ケト検でも子どもの糖質制限は推奨していないですよね。

だけど、親と子どもの口の中の状況ってすごく似るんです。親が口の中で虫歯や歯周病があると、お子さんの口の中もけっこう大変なことになっているケースが多い。口の中の細菌は垂直性で伝染するので、同じ食生活をしていると、当然同じ菌の増え方をしていくんですよね。

そういう意味でも、子どもの歯を変えるためには親の食生活から変えていかなきゃならない。だから親目線で、親同士の会話も大切。「歯科医師と患者」という立場より、親同士の会話としてアドバイスをするように心がけています。

ただ、特にお子さんの虫歯で悩まれてる親御さんには、あんまり真剣に言いすぎちゃうと追い詰めちゃうじゃないですか。ほんとに少しずつ少しずつ雑談みたいな感じで、意識を変えてあげたいなと思ってるんですけど。

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今では、ケトジェニックダイエットという言葉もだいぶ知られてきましたよね?

でも、「ケトジェニクダイエット」で検索すると、どうしてもケトン食、元からある「小児てんかんの治療食」となってしまう。高脂肪で低糖質な食事法と出てきてしまいます。

誤解される方が多いですよね。ケト検で教えているケトジェニックダイエットはそれとはまったく違う食事法。病気の治療食ではないですし、高脂肪食ではない。

高タンパク質で低糖質。プラス食物繊維やミネラル、ビタミンなどをきちんと摂るメソッド。昔ながらの栄養学ではなくて、最新の栄養学に基づいている健康食であると。そこらへんの違いを知らせたいですね。

別に資格があるから正しい、間違ってる、というものじゃないんですけど、ケト検で教えているのは健常人のための健康食。医師がきちんとした裏付けの元に確立した食事法。高脂肪食とは違うんだよ、というところを知ってもらいたい。

うちの患者さんでも「お、小安先生、ケトジェニックダイエットのアドバイザーなんすか!」みたいに言われて、けっこう盛り上がったりするんですけど。ネット上では、いろんな人がいろんな記事を書いているので、どれが信憑性のある記事かどれが間違っているとか、一般的には判断がつきづらいと思うんですよね。

記事を書いてる人が誰なのか、誰が監修してるのかを見れば多少の判断は付くんですけどね。それこそ白澤先生や斎藤先生みたいな医師の監修の元に書かれてるのは大事なこと。

自己流で、集めた知識だけで書いてある記事も多いので、医学的根拠があるのかないのかわからないような内容を100%鵜呑みにするのはまずい。

「ケトジェニックダイエットしたいんだけど」という人に、僕のようにケト検を受けたアドバイザーがいるから、そういう人の話を聞いてからにする、ってことが少しずつ認知されてくるといいかな。アドバイザーの人たちがいろんなところで活躍しつつ、もっといろんなところで発信していってもらえるといいなと思っています。



お酒が苦手なのと同じで、糖の代謝が苦手な人もいる


ご自身は現在、どんな食生活なんですか?

今ね、ちょっと荒れてます(笑)。開業してからけっこう忙しくなってしまって、院内で食べる時なんか、コンビニで買って食べることが多いんです。でも、ここ数年でコンビニもスーパーでも、糖質オフとか糖質制限と謳っている商品がすごく増えてるから、実はすごく楽。

仕事されてる方で、お昼も食べてる時間がないし、外食するにも「どこで食べたら糖質制限できるの?」みたいな方もいっぱいいますけど、コンビニでも意外と何とかなる時代になった。

僕の場合、コンビニだと、まずサラダ買ってサラダチキンも買って、ゆで卵2個買って、あとはプロテインドリンク買って…、みたいな感じです。オメガ3系のオイルが摂れない場合はサプリメントで補充したりしてます。

仕事上いろんな付き合いもあるので、夜も外で食べることが多くなってきたんですが、居酒屋だと、糖質制限できるメニューが多いので便利ですよね。



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お酒を飲む時は絶対にビールは頼まずにハイボール! 基本的に焼き鳥は塩、サラダは絶対に頼む。一回知識を入れると、そうやって勝手に体が無意識にそういう物を選んで食べるようになってきますからね。

食材にこだわりのある人には「いや、コンビニ食は添加物とかたくさん使っていてダメでしょう」なんて言われたりするんですけど、どこを目指すかによるかな。

普通に定食屋さんに行って普通にお米を食べて、丼ものを頼んだりするよりはコンビニ食のほうが全然いいわけで。まずは添加物などの問題を差し置いてでも、ちゃんとタンパク質を摂って糖質を控えて、多忙でも無理なく続けられる食生活を続けて行くことのほうが重要だと思います。

100kg超えだった体重、今はどれくらいですか?

いちばん太っていた時の体重が109kgで、今が80kg。それはキープしてます。いちばん痩せた時は76kgまで落ちたんですけど、ちょっと戻った感じですかね。

糖質を摂りすぎると、体重や体調に現れたりしますか?

ああ、それはすごく現れます! 例えば、お祝い事とかでケーキを食べたりして一気に糖質量が増えると、一気に血糖値が上がるのがわかる。頭痛がしてきたりしますよ。翌日までちょっと気持ち悪かったり。

100kg以上あった時は、ちょっと糖尿の気もあったんで、もともと僕は糖代謝があまりよくないんだと思います。だから糖質には過剰反応しやすい。自分でも「あ、これ食べたらこうなるだろうな」というのがもうわかってるんで、そこはうまくつきあうようにしてます。

患者さんにも説明することなんですけど、甘い物は栄養学に見ると、別に必要がないものですよね。必須栄養の項目の中にデザートはない。「知ってます? ケーキとかチョコは嗜好品なんですよ。お酒やタバコとジャンルは一緒です。摂らなくても生きていけるでしょう?」って話からするんです。

お酒が弱い人もいるじゃないですか。アルコール代謝が苦手だから、お酒飲むとすぐに酔ったり、頭が痛くなったり気持ち悪くなったりする。それと同じで、糖代謝が苦手な人もいるっていうことです。脂肪の代謝が苦手な人だっているし。

その人によって何が得意、不得意っていうのは、糖質制限も含めて実際にやってみないとわからない。そこでうまくその人に合う食事法を見つけていかないとね。

必ずしもケトジェニックな食事をして、全員が全員よくなるかというとわからないですもんね。逆に、何を食べても健康な人もいるじゃないですか。そういう人はわざわざ糖質制限をやる必要もないと思うし。

逆にそういう健康でなんでも食べられる人が、いろんな食事法を批判したりするのもナンセンスだと思いますしね。お酒が飲めない人に「おめえ、酒が飲めねえのかよ」って言うのと同じことですもんね。やはり、個体差をもうちょっと考えないといけないってことです。

とはいえ、僕らなんかは歯科なので、そこまで細かく血液検査のデータを取ったりできないケースが多い。その分、問診の中で、この人はどういう体質なのかと探ったりするのはもちろん、口の中を見るといろいろわかるんですよ。ケト検を受けてから、それがすごくわかるようになった。



【次ページ】口の中は、その人の食生活そのものです!


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