日本ファンクショナルダイエット協会
日本ファンクショナルダイエット協会 日本ファンクショナルダイエット協会

第21回

桃原 直子さん

ケトジェニクダイエットアドバイザーNo.087(主婦)

「台所レベル」で、正しい糖質制限を沖縄の人々へ!

沖縄県にお住まいの桃原さんは生粋の専業主婦であり、4人の子供を育て、いまや3人の孫がいるおばあちゃん。彼女が、何度も上京してケトジェニック シニアアドバイザーに認定され、沖縄全土にこの食事法を広めようと奮闘しているのは何故なのか? そこには長寿の秘訣と言われた沖縄の食事事情の大きな変化が見えてきます。既に長寿崩壊の危機に直面し、大きな問題を抱えていると言われる沖縄に、桃原さんとともに目を向けてみませんか?

介護生活の中で芽生えた、生活習慣に対する疑問


沖縄県で生まれ育ったのですね?

ええ、生まれも育ちも、そして現在も沖縄です。独身時代に4年ほど内地で客室乗務員をしていました。結婚を機に沖縄に戻り、専業主婦として4人の子育てを終わらせまして、今は3人の孫がいます。おばあちゃんです!

そんな桃原さんがケト検(=ケトジェニックダイエットアドバイザー養成講座:以下同)に出会うまでの経緯は?

40代、50代になると、まわりに不健康な方が増えてきますよね。でもそれは当たり前で、年を取ったら病気をするものだと、昔は普通に受け止めていたんです。それが、現実に自分の姑と実母の両方が病気になってしまって…。

あんなに元気で、不摂生もしないできちんと生活してきた人たちが、ある時突然、どうして病気に冒されるのだろう、認知症になったり精神疾患にかかったりするのだろうと考えさせられた。

同時に、介護がどっと私の重荷になってきて、人生を考えさせられたんです。ああ、人間はやはりこうやって病で朽ちていくんだな、人生はこうやって終わっていくのだなと。私自身も将来に夢が持てず、刹那的になっていました。

ちょっと投げやりになっていたかもしれません、その頃。今思うと、私自身も鬱だったと思います。眠れない夜も多々ありました。当時、2人の母の看病に加えて孫が2人いたんですけれど、この孫たちが2人とも虚弱で、入退院を繰り返していたんです。

その孫たちの面倒を見ている娘さえも疲れて体調を崩してしまって。結局、私が娘家族の面倒も見ることになり、介護と看病とで、もう本当に疲れ果てていました。

そうしているうちにハッと気がつくと、家族だけじゃなくて私の同年代の友人や知人はみんな何かしらの既往症を持っていた。もうお薬を飲んでいる。

高脂血症、血圧が高い、がんのグレーゾーン、いや、がんになったのよって。病んでる方がこんなに多いのかと思った時、もう鳥肌が立ってしまって。

これはやっぱりおかしいんじゃないかと。これまで疑問に思わず受け入れてきたことだけれど、あまりにもひどすぎる。何かが間違っている。何か気づくべきことがあるんじゃないかと思いました。

それでいろいろ検索したら、日本ファンクショナルダイエット協会のケトジェニックダイエットに出会いまして。これだ!と、もう直感的に思ったんです。

日本ファンクショナルダイエット協会


糖質の摂りすぎが万病の原因かも?!と気がついたのですね?

ええ。一番ショックだったのは、毎食食べている炭水化物というものは、食物繊維を抜いてしまったら、ただの糖質だったということ! これを聞いた時にはもうひっくり返りそうになりました。

私たちは今まで1日にどれだけの糖質を摂っていたんだろうと思うと、病気を呼ぶのも合点がいきます。姑のことも私の実母のことも孫たちのこともまわりのお友達のことも、なんだかすべてつながった気がして、驚愕したのを覚えています。

このまま病を受け入れるんじゃなく、無駄でも微力でもわずかでも、少しでも病と戦いたい、抗いたいと。奮起したというか、なんか私、ケト検を知った瞬間に変わったんだと思います。

ですから、沖縄から東京へ通ってこの資格を学び得るということに、1ミリも躊躇はありませんでした。

まわりに病気になる方が多いのは、桃原さんのまわりだけでなく沖縄では普通?

とても悲しいんですが、確かに沖縄ではそれが現実です。



もはや長寿県ではない! 沖縄の糖質過多な食事情とは?


少し前までは沖縄というと国内有数の長寿地域でしたよね?

はい、そうでした。ただ、長寿の方は戦前の生まれなんですよ。戦前と戦後では食べ物が大きく違ってきています。添加物のあり方もですし、食べている糖質の量も戦前に比べたら爆発的に増えていると思うので、その要因は大きいと思います。

全国的にランクは落ちましたけど、それでも沖縄県は女性は10位。でも男性はもう36位になってしまいましたね。絶対言えるのは、最近は健康寿命が短くなってきているということ。

昔のおばあちゃんたちは最後まで元気だったんです。亡くなったと聞くと「えっ、昨日話したよ」「えっ、おばあちゃん、昨日洗濯してたよね」「えっ、あのおばあちゃんが亡くなったの?」という驚きの会話だったんですけど。

今は、生きていても寝たきり状態とか、お話もできない状態のお年寄りがやっぱり多いですよね。私の姑も今、寝たきりで介護5です。もうほとんど意思の疎通は取れません。

沖縄の方々は健康によい食べ物を食べているイメージでしたが?

変わりましたね。いろんな背景はありますけども、まずは低所得の家庭が多いということ、共稼ぎの家庭がほぼ占めているということ。だから食事はもう食べるだけで精一杯。栄養まで考えるには及ばない、考える余裕もない、学ぶ時間もないという…。

沖縄の多くの家庭はその日その日を生きてく、日々こなしていくのが精一杯で、健康によいことをなかなか実行できないのが現実だと思います。

沖縄の食生活、食習慣の良し悪しについてはどうですか?

沖縄は食堂とかお惣菜屋さんとかいっぱいあるんですけど、そこの食べ物はどうしても炭水化物がたっぷりなだけでなく、添加物たっぷりな調味料を使ったおかずになってしまう。いま、お惣菜屋さんがすごく売れてるんですよ。かなり安価で冷凍食品などをいっぱい使ったような、コンビニとは違う形のお惣菜屋さん。

もちろん糖質過多も塩分過多も気になりますが、私が一番気になるのは不健康的な調味料です。お惣菜屋さんの調味料と油。安いのでいい油は使えないはずですし、油は何回も使うでしょうから当然、酸化も気になる。

でも、沖縄ではちゃんと伝統文化を守りたい、琉球料理を継承したいという意識の高い人たちもたくさんいらっしゃるんです。そういう方たちがいるからこそ沖縄の市場も成り立つんですね。

ちゃんとしたお肉を食べよう、魚を食べよう、それに沖縄独特のシンジムン(病人向けの滋養食としてつくられる汁物一般)なんかもありまして、そういうものをしっかり受け継ごうと頑張っている方たちもたくさんいるので、食の二極化はあると思います。



こだわりの食生活のつもりが、子供たちは栄養失調に?!


ご自身は、食べ物にはずっとこだわってきたのです

か? 私自身はもう昔から本当に食いしん坊で。これは唯一、自負できるところなんですけども、食いしん坊である以上いろんな味を知ってみたい、いろんな料理を作れるようになりたい、いろんな料理を食べてもらいたい、というのがありました。

子供が小さい時から圧力釜を使って離乳食を作ってみたり、おやつも手作りで頑張るとか。そういうことは常々やっていたんです。でも今考えると、ケト検(ケトジェニックダイエット養成講座)で習った栄養学とはかなりかけ離れたお料理にだったと思いますね。間違った知識でつくっていたので、うちの子供たち栄養失調だと言われたこともあるんです。

子供の食事、どんなところが間違っていたんですか?

もう子供たちも40歳になって、息子も娘もおじさんおばさんになっちゃってるんですけど(笑)

離乳食は玄米のおかゆで始まりました。やっぱり炭水化物から始めるのが常識ということで、本を読んでもそう書いてありますし。次はやっと白身のお魚、なんかヘロヘロな魚を加える(笑)。次は、ちょっと根菜でお野菜を導入して、その次にやっと食物繊維の多い葉野菜を登場させて…、やっとやっとその次にお肉という!



日本ファンクショナルダイエット協会


完全にタンパク質不足?

そう。こんなにちゃんと作ってるのに栄養失調と言われた時には、本当にショックでした。でもあの時は解決策を見つけるすべもなかったので、そのままやり過ごしただけでした。

沖縄にも体にいい料理がたくさんあります。私はソーキ汁とか魚汁、イカスミ汁も豚肉汁もよく作ります。彼らも大きくなって、そういったタンパク質が充分摂れるものはけっこう作っていたので、中年になるまで健康だったのだと思いますけど(笑)

それでも、子供も孫も、小さいながらの入退院はかわいそうで。あれが私の与えていた食事のせいだったと思うと、今でも涙が出ます。

実際にケト検を受けみてどうでしたか?

もう、何でしょう? ケトジェニックはただの糖質制限とは違った。機能性医学に基づいた栄養学というところから驚きでした。ケトジェニックダイエットは、もともと小児てんかんの治療食として認知されていたみたいですけど、日本ファンクショナルダイエット協会のケトジェニックダイエットは、協会オリジナルのメソッドだということ。

小児てんかんの治療食としてのケトジェニックダイエットは低糖質&高脂肪、協会のケトジェニックダイエットは低糖質&高タンパク質。この違いにも驚きました。まるで違う。治療食ではなく、健康になるための食事法なんです。

私が皆さまにお伝えできるチャンスが私にあったら、そこはしっかりお話したいと強く思いました。きちっとしたエビデンスのある協会で学んだということは、本当に私の強み。ネットで検索したり書籍を何冊か読んで知った中途半端な知識ではない。

ネットなどで簡単に知り得る情報や知識は、逆に危険なことなんだとすごく痛感しました。

実践レポートを書くために、初めてケトジェニックダイエットを実践されたと思いますが、やってみてどうでしたか?

ケト検を受講して、東京から戻ってすぐに、実践レポートの準備をしました。実践する2週間、迷わずに、ぶれがないように、前準備と申しましょうか。

メニューもあらかた考えておいて、お肉も卵もちゃんとストックして作り置きも兼ねて。その期間は自分のスケジュールやもある程度決めていて。さあ、準備OK!というところでガツンとスタートしました。

そのせいか、最初は全然苦もなく、体も軽く…、わりと順調なほうだったと思います。ケトン体が出ているかを知る試験紙があるのですが、4日目で「おっ、ウロペーパー(尿中ケトン体を測定する試験紙のこと)がついにプラスになった~!」という時のこと、すごく覚えてます。二日酔いのような感じがしました。

実践レポート中はお酒は控えていましたけども、何かフラフラするんです。後でわかったことですが、今まであまりにも過剰に摂取してきた糖が抜けきる時の抗体反応とでもいいましょうか、私の体はそれを二日酔いのように感じたのかもしれません。

それも1日くらいで治り、その後はもう全然体が軽いんです!まず、寝つきがいい。寝起きがいい。イライラしない。

その前までは家族全員、口内炎が出来やすかったんですが、それも出来ない。明らかにビタミンB不足だったわけです、それまでは。

どうしても炭水化物が主食、それありきのおかずという食生活。おかずも決して質素じゃなく、いつもそれなりに数もあったんですよ、私なりに。でも、基本が炭水化物6割では、栄養素が全く足りていなかったんですよね。



【次ページ】ケトジェニックダイエットで、家族にも驚きの変化!


Produced by医療動画