日本ファンクショナルダイエット協会
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第18回

須貝 壮衆さん

ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.306(薬剤師)

薬剤師が、なぜケトジェニックダイエットを選んだか?

不調や病気を抱えている人を、薬物治療で支援する薬剤師。そんな立場でありながら「大切なのは予防医学。特に、日々の食生活によって、多くの健康問題は回避できるはず」と語る須貝さん。もしかしてちょっと型破りな異端児タイプの薬剤師さん? いえいえ、須貝さんはいたって温和、紳士的な薬剤師さんです。嘘だと思ったら、麻布十番調剤薬局に確かめに行ってみて! 他ではもらえないアドバイス、懇切丁寧にしてくれるに違いありません。

血糖値をむやみに上げないこと、それは絶対に重要!


薬局では、いち早く血糖値測定器(注:正確には間質液による測定)の「freeStyleリブレ」を扱い始めたと思うのですが、その辺の経緯を教えていただけますか?

リブレが海外ですごく流行っていたのは知っていて、日本でもそろそろ発売されるという情報はあったんです。血糖値コントロールをするにはとても画期的なものだと。

ビジネスではあまりやっている人が少なかったので、うちでも販売しようかなと。ほかにない商品ですし、人の食生活を変えるきっかけになるデバイスだなと思いました。

うちの患者さんには、糖尿病の方はあまりいないんですが、ネットでは売れていますね。血糖値コントロールはかなり注目されていると実感します。

だって、血糖値が上がることで体に何か不具合が起こることは、もう間違いないと思うんですよ。いろんな先生の本を読んでも、血糖値は上がっていいとか、血糖値スパイクがあってもいいよ、なんていう本はないんです。

どんな先生でも、どんな考え方をしている先生でも、そこだけは一致している。血糖値問題は人間の体にとって真理なんだろうと。現代の食生活でメインになってるのは炭水化物ですが、血糖値に問題が起こるのは人間が糖質を摂ることにまだ適応してない証なんだなと思いますね。

血糖値のコントロールは大事。リブレまで使わなくてもいいんですけれど、血糖値をむやみに上げるような食事をしないことは、もう絶対です。

友達と同じ定食を食べて、友達は血糖値がかなり上がったけど、僕はそれほど上がらなかった経験はあるんです。個人差は確かにある。

でも、僕もあえて糖質を摂ってみたら、やっぱり眠くなるじゃないですか。血糖値はそれだけ日常生活に影響するんだなと身をもって体感してますよ。

将来のことで、具体的に考えていることを教えてください。

薬剤師って微妙な立場。薬局に来る人は基本的に主治医がいるので、その主治医を尊重しなきゃいけない。たとえ主治医が間違ったことを言ってると思っても、こちらからはあまり言えないんです。そういう難しさはありますね。

一般的には「薬剤師は薬のことしか知らないんじゃないか」と思われている気がするんです。予防薬ってあんまりないですもんね。

病気の前に予防だと思っても、未だにそこの矛盾を越えられない部分はありますね。サプリメントにしても、薬剤師だから提供できること、ちょっとまだ「これだ!」 というのが見出せないですね。

薬剤師として、予防医学的な栄養の摂り方などを発信する方法があったらいいですね?

いま、健康情報は山ほど溢れているので、逆に迷ってしまう人も多い。そんな人たちのために情報を選んであげることも必要かなと思います。

患者さんは、テレビで見たことをそのままやってしまったり、一時的なブームに乗ってしまう。でもうまく行かないし、本で読んだこともうまく行かない。じゃあもうどうしよう? みたいな人もいるんですよね。

そういった人に対して、その悩みを解決してあげられるように、医療従事者としてその方にマッチした情報を選んであげるのも一つの手かなと。

薬剤師は実はすごく身近な存在でしょう。もう少し薬局としてできることがあると思いますし、薬剤師はアクセスしやすい医療者です。

お医者さんや看護師さんは、病院に行って診察代払わないとお話できないですけど、薬剤師なら薬局のドアを入ればお話できる。すごく身近な医療従事者だと思うんですよ。

我々が健康についてアドバイスしてあげられるようになれば、もっと社会のためになると思うので、そういう事業をやっていきたいなと思います。



「糖質の代わりにケトン体を使う」パラダイムシフトを広めたい


薬剤師さんは、やはりケト検受けたほうがいいですか?

ケト検に限らず、もっと食事や栄養に興味を持ってほしいなと思います。僕は、医療従事者であれば、みんな体のことに興味はあるだろうと勝手に思っていたんですけど、意外とそうでもなかった。

薬には詳しいけど体にはあまり興味がない、全然知らんわ、みたいな薬剤師もけっこういるんです。栄養なんて、まさに体を形作っているものなのにね。

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薬物治療がうまく行くためには体の基礎が整ってることが大切なんですよ。薬が働くために必要な環境を整えるという意味で、もっときちんと栄養を摂ったほうが効果は出るはず。薬を働かせるために食事を整えていく…、それを感じてない薬剤師はけっこう多いと思います。

薬の効く基礎を築くために、一番やったほうがいいことは?

食事の改善として、必要なものをちゃんと取り入れることですね。タンパク質、オイル、ビタミン、ミネラル、食物繊維…。ミネラルなんて、そんなに意識して摂ってる人、世の中にそんなに多くないと思うんですよね。

たいがいの人は、お腹いっぱいにしたら、食事は大丈夫と思っている部分もある。でもそれが続くとどうなるかっていうことを皆さんに意識してもらいたい、とよく思います。

血糖値コントロールももちろんですが、人は「やめる」ということが難しいと思うので、まずは必須栄養素をきちんと摂ってもらう。第一にタンパク質、と優先順位を変えてもらえば、糖質の摂取量も自然と減ると思うんです。

「やめるより足す」です。体に悪いことを一つやめて、良いことを一つ増やす。無理のないところから始めようと。聞かれたら、そう提案してます。

いま、若い子の食事がめちゃくちゃで、結局それが不妊につながったり、若くしていろんな悩みを抱えたりしますよね。実際に、普段の食事にプロテインを足してみたら体調がみるみる変わった子もいます。もっと食事に興味持ってもらえたらなとすごく思います。

実際、ケトン体というものを少しでも体感してもらえたら、確かに「こっちのほうがいいや」って考え方が変わる人は少なくないと思うんですね。

どんな人にケトジェニックダイエットを教えてあげたいですか?

そうですね、鼻炎の人かな(笑)。自分も、まさかケトジェニックやって鼻通りがこんなによくなるとは思わなかったので。やっぱりそういう人にはぜひケトン体を出して、もちろんMCTオイルを使ってでもいいんですけど、鼻炎がよくなることを実感してもらいたいなと。

それから、糖尿病予備軍とか。40代で「糖尿病になっちゃったんだよ」って来る人もいるんです。まだ若いですから、食生活を変えれば今後の残りの30年40年、全然変わってくると思うので、そういう人たちにもぜひ知ってもらいたいですね。

では、どんな方々にケト検を受けてほしいと思いますか?

「糖質の代わりにケトン体を使う」というパラダイムシフトは、多くの人に知ってほしい。特に「脳は糖がなければ働かない」といまだに信じている人に、ケト検を受けてほしいなと思います。

まさに医療関係者にこそ、このパラダイムシフトを体験してほしいです!



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すがい・まさとも

ケトジェニックダイエットアドバイザーNo.306 須貝壮衆。1984年12月3日生まれ。薬剤師。薬学部卒業後、大学病院に就職し、主にがん患者の痛みのケアに従事。薬のチカラを目の当たりにする一方で「最期は医学も薬学も太刀打ち出来ないんだ」と痛感。病気と闘う患者に寄り添いながらも「そもそも病気にならないようにするにはどうしたら良いのだろう?」と、予防医学への興味が芽生える。 現在は、友人と立ち上げた麻布十番調剤薬局から、予防医療や栄養療法を提供できるよう画策中。
麻布十番調剤薬局 https://www.confeed-inc.com




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