日本ファンクショナルダイエット協会
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第10回

宮崎茉莉

さん

“ケトの花嫁”

勝率によって半年に1回クラス分けされる競艇選手もまた減量と戦うプロのアスリートです。
今回は、「水上の格闘技者」ボートレーサーの奥さまのケトジェニック内助の功をご紹介します。

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カヌー・シニア日本代表のときの世界選手権にて。4人乗りの前から3番目が宮崎さん。写真ご本人提供。



ボートレースとは?


今年の1月にケト検を受講した宮崎茉莉さんは、現在シニアコースでケトジェニックダイエットを勉強中です。彼女は受講のために、2歳のお子さんを預けて、瀬戸内海から東京にやってきています。どうしてそこまで? 

実は彼女は、カヌーでオリンピックを目指していたバリバリのアスリート。大正大学カヌー部の出身で、現在、外部コーチとして後輩たちに食事指導をしています。選手としては2008年の北京を目標にしていたけれど、肩の故障もあって引退、高校でカヌーを一緒にやっていた1年先輩と6年前に結婚しました。茉莉さん24歳、彼は25歳。旦那様の職業は、競艇選手でした。

競艇選手、ボートレーサーは現在約1600人いて、上からA1、A2、B1、B2の4クラスに分かれています。A1とA2がそれぞれ320人、B1が700人、B2 が250人。成績に従って半年に1回、クラス分けがあります。全選手の平均年収は1600万円。A1だと平均3300万円、A2は1800万円、一番選手の多いB1は1100万円です。トップ選手は年収2億円に達するそうです(以上、ボートレースのホームページを参考に書きました)。

ボートレースは1レース、6艇で着順を争う競技です。基本的にイコール・コンディションですから、体重は軽いほうが有利です。男子の場合、50キロを切ってはいけない、という体重の下限が設けられているのは、かつて減量のしすぎで体調を崩す選手が続出したからだそうです。ということで、ここでは日本に1600人しかいない、現役競艇選手の嫁、宮崎茉莉さんが語るケトとの出合いと実践を、彼女の関西弁でお届けします。

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ケトジェニックダイエットとの出合い


「私、大正大学のカヌー部出身なんですけど、女子の子たちに勝つための食事方法を外部コーチというかたちで教えさしていただいています。それと同時に、私の旦那さんが競艇選手で、体重51キロまで落とさなきゃいけない競技なんで、身長172センチで競艇選手としては身長が高い分なかなか痩せられず、言ったら、いいダイエット法を模索している中で、ケトジェニックと出合ったというかたちです。旦那さん、仕事がない日は家で食べるんですけど、そのときにケトを中心にした食事をつくっている、ということなんですよ。

高校の後輩先輩で同じカヌーをしていて、旦那さんは競艇選手になりたいという夢があったんですけど、私も競艇というものを知らず、結婚して初めて体重制限とかレースに行ったら1週間帰ってこないとかということを知って、こりゃ大変だと。

旦那さんの場合は、ケトをするまでは55〜56キロだったんですね。ケトをし出して、調子いいときだと51.7キロまでいきました。体重の変動はあるんですけど、やっぱりケトは食べながら痩せていくということがいちばんよかったかなと。

競艇選手って男子でも158センチとか、ちっちゃい人が多いんです。旦那さん、そん中でも172センチといちばん高いので、なかなか体重、落とせないので、仕事に行って一気に食べなくなるんで、帰ってきてまた食べてという繰り返しで、体に吹き出物とかできてよくないなとずっと思っていたけど、どうしていいのかわからず、そんなときにケトジェニックという食べながら痩せるダイエットがある、ということを知人の紹介で知って、それで講座を受けようと思いました。

自宅は香川県の丸亀市です。ボートレース場は全国24カ所にある。そこに新幹線とか飛行機で行って1週間レースしてまた帰ってくる。シビアな世界です。家には月に1週間いていい方かな。ケトをし出して、一気に成績が上がってA1になって、今ちょっとエンジンとかいろんな調子があって、今期7月から11月までA2という上から二番目の級なんですけど、またA1になりたいと言ってやってます。

もともと旦那さんは選手になって病気しちゃったんで。風邪をひいて、ギランバレーという筋肉が衰えていく病気になってしまって、そンときに結婚して、「俺はもう普通に走れたらいいんだ」という、A1を目指すような状況じゃないところから一応A1までこれたので、ホントに遅咲きの中でも遅咲きです……。まだ30歳ですけど。

ケトジェニック、自分で本を買ってやり始めたのは去年の6月ぐらいからで、講習を受けたのが今年の1月だったので、そこで自分でやっていたのと違うと思って、さらに煮詰めてケトジェニックダイエットをやって、今年、旦那さんの仕事はちょっと右肩上がりです。食事だけじゃなくて、トレーニングし出したので、よい方向に動き始めたのかなと。

講習を受けると、たんぱく質をとる量とか、なんで食物繊維をとったほうがいいのかとか、たんぱく質と食物繊維の割合だったり、オイルはオメガ3だとか、そういうのは自己流でしていたんで、ジャガイモにも糖質入っていると聞いて、『あ、そうなんやん』と。知識、全然浅かって……と気づきました」

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食事の写真はすべてご本人提供です。


ケトジェニックダイエットの実践


「香川といえば、うどんですけど、うどんはケトを始めると食べれないです。それまでは毎日、安くて早いんで、うどん行こう言ってたんですけど、もう今はよくて半年に1回。(香川県は)本当に食べるんで、糖尿病がすごいです。うどんと一緒に野菜も食べましょうというポスターが出ているぐらい、本当に糖尿病、うちのお父さんも糖尿病だし、おじいちゃんも糖尿病で死んだし……。

今これだけ糖質制限て言われだしたんで、香川県も糖質50パーセントとか糖質カットしたうどんが出てきていて、ちょっとずつ変わってきているのかなと思うんですけど、旦那さんにケトジェニック勧めた時にもすごい反発あったんですよ。コメ食べれない、パスタ食べれない、喧嘩もしたりして、それだったら俺、仕事行って食べないほうがマシ、みたいな感じだったんですけど、でも、肉食べれるから、みたいな感じで言って、ちょっとずつ変えていったんですよ、食卓を。

昼だけご飯食べさせて夜は完全に抜くとか、ビールをやめてハイボールにするとか、そういうかたちで置き換えをして、それとともにちょっとずつ、疲れなくなってきたりとか、眠くならないとか、自分でも体質が変わってきたのがわかったみたいです。

やっぱり、いろいろもがきながらこのケトを見つけて、今週はケトで行こうとか、仕事から帰ってきた今日1日はケト、オフにしようとか、もうそれは夫婦の中で、今日はおいしいもの食べよとか、パスタ食べよとか言いながら、やってます。

私、インスタグラムしているんですけど、毎日アップしている。友達だけなんですけど、今日のケトジェニックという感じで(笑)。なんていうんですかね、例えば今日のはこんな感じです(と、スマホの画面で写真を見せてもらう)。おやつでも大豆粉、糖質ほぼなしとか、何グラムと計算しながらつくったり、フライでも小麦粉じゃなくておからの粉を使ってますとか、自分なりにアレンジしています。揚げ物も食べたいよね、となるんで。

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「ごはん食べたいときはコンニャクと一緒に炊いたりします。
計算していて、肉メインで、チゲにしてもサラダにしても糖質は全然ないです」。一見、ふつうの食卓みたいです。


私も授乳終わって、太るのイヤで一緒に旦那さんとやってるんですけど……、とりあえず旦那さんを太らさないために続けていきます」

そうチャーミングな笑顔で語る宮崎茉莉さん、香川県丸亀市在住のケトの花嫁でした。競艇選手に限らず、アストリートの奥さま方はケトジェニックダイエットに注目です。あ、宮崎さん、最近話題のジョコビッチのグルテンフリーについて、こんなことを語っておられました。

「ジョコビッチより長友選手がしているほうが、大学生の女の子とかには響きが全然違います。カヌーも2分間ずっと同じパワーを出さないといけない。そのためにグルテンをすっごい入れてるんですよ。だからすっごい疲れる。グルテンフリーにすることで眠気がおさまりましたとか、パンを食べてすごいお腹がすくんですけど、なんでですか? と学生に聞かれて、パン1週間抜いてみ、といったら、お腹がすかなくなりましたとか。

ジョコビッチはグルテンを抜くことによってアレルギー反応が出なくなった。体のキレ、脳の反応がすごくよくなった。それを長友選手がテレビでいったので、ネットでは盛り上がって、やはり日本人のトップの誰かがやっているとなると、ガイジンのトップの誰かがやっているより響きが違う。あ、私もやってみよ、となるんですよ」

ケトジェニックダイエット、やってみ!




日本ファンクショナルダイエット協会

みやざき・まり

1986年9月13日生まれ。
現在、シニアアドバイザークラスを受講中。「今、体と食事について教えられる自宅サロンのような会を立ちあげられれば、というのは考えてます」。